テニス・ウィンブルドン選手権第7日(9日、英国・ウィンブルドン)男子単4回戦で、世界ランキング28位で第24シードの錦織圭(28)=日清食品=は同138位のエルネスツ・ガルビス(29)=ラトビア=に4-6、7-6、7-6、6-1で逆転勝ち。日本男子では1995年大会の松岡修造以来、23年ぶりに準々決勝に進んだ。錦織は四大大会全てで8強入りを果たした。男子複3回戦でマクラクラン勉(26)、ヤンレナルト・シュトルフ(28)=ドイツ=組はドイツのペアにストレート勝ちし、この種目の日本勢で81年ぶりのベスト8進出。
両手を突き上げ、錦織が勝利の余韻に浸った。右肘付近の痛みをこらえ、ウィンブルドン10度目の挑戦で初の8強入りだ。
「大変な試合だった。ベスト8に入れたのは一つ壁を破れたと思う」
元世界ランキング10位のガルビスの強力なサーブとフォアハンドに返球が甘くなり、ラリーで左右に振り回された。第1セットを落とす苦しい展開。第2セット途中では右肘付近の治療を受け、薬を飲む場面もあった。
それでもミスが目立ったフォアハンドを徐々に修正。第2、第3セットはもつれたが「(ともに)タイブレークを取れたのが大きかった」と息を吹き返し、3時間28分の激闘を制した。
四大大会で唯一4回戦進出が最高と苦手にしてきた芝コートで、日本男子では1995年大会の松岡修造以来の8強入り。右肘について「大丈夫だと思う」と話した錦織が、快進撃を続ける。
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