テニスのウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)は11日、男子シングルス準々決勝が行われ、2連覇と9度目の優勝を狙っていた第1シードのR・フェデラー(スイス)は第8シードのK・アンダーソン(南アフリカ)に6-2, 7-6 (7-5), 5-7, 4-6, 11-13の大逆転で敗れ、5年連続のベスト4進出とはならなかった。
この日、フェデラーはマッチポイントを握るも、アンダーソンに試合を通して28本ものサービスエースを決められ、4時間14分でまさかの大逆転負けを喫した。
試合後の会見でフェデラーに笑顔はなかった。
「最高の日ではなかっただけ。勝利を掴もうと努力しなければいけない普通の日だった。今日はそれができなかっただけ。だから落胆している。セットカウント2-1とリードしていた。何も悪くはなった。あの時点では負けるなど考えてはいなかった。チャンスがあったと思うから落ち込んでいる。彼(アンダーソン)は安定していた。必要な時に、やらなければいけないことができていた。長い時間頑張り続けた彼が勝者に値する」
ウィンブルドンで戦うモチベーションについては「敗者になりたくないと思うからかもしれない。ここに座って負けたとこについて説明したくないから、モチベーションはとても高くなる。テニス選手として最悪の気分だから」とコメントした。
「この大会にいることが大好きだと感じている。家族といても、いい時間を過ごせる。最高の思い出がある。自分の憧れの選手は皆、ここで優勝している。毎回ここへ戻って来ると、そんな選手のようになろうとしている。だから、ここにいるのは最高。チャンスがあったけど、それを逃してしまった。それが本当に問題だった」
一方、勝利したアンダーソンは、準決勝で第9シードのJ・イズナー(アメリカ)と対戦する。イズナーは準々決勝で第13シードのM・ラオニッチ(カナダ)を下しての勝ち上がり。
同日の準々決勝では第2シードのR・ナダル(スペイン)が第5シードのJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)を7-5, 6-7 (7-9), 4-6, 6-4, 6-4、第12シードのN・ジョコビッチ(セルビア)が第24シードの錦織圭を6-3, 3-6, 6-2, 6-2で破ってベスト4へ進出している。
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