【錦織、伝説の試合】
正直、決勝前までは、錦織選手の状態を見て、途中棄権か、そこそこのエキシビジョン的な試合になるのかと予想していた。
試合が始って、いい意味で裏切られた。
立ち上がり、ラウのサーブをタイミングのみ計り、見送るリターン。
錦織、いい意味で流している。
チャンス伺っている本気試合。
ストローク戦では、緩急と角度で、チャンスボールを作り、見事なタイミングとコースで最小限の労力でポイントを重ねる。
触るボールと触らないボール、取りに行くポイントと、布石でしかないポイントを瞬時に判断している。
サーブは散らし、選手お互い心理戦、読み合いの目に見えない、凄まじい攻防。
息も詰まる試合だ。
まるで、ボロボロにやられている「るろうに剣士」や「ロッキー」が、ワンチャンスを狙い、刺し違える、試合構え。
タイブレーク5-5からの、相手の逆をつく強気ボディサーブ、そして、錦織しかできないようなスーパーアングルタッチリターン!
1セット目奪取。
錦織は、要所要所で全力を出し(松岡解説言う、ギアを上げ)
そのワンチャンスを、お互いが強気なショットや精神力で跳ね返し合う好試合だ。
2セット目は、ラウも負けずに、要所で強気、負けん気、意地のぶつけ合い。
一瞬の躊躇や隙、弱気がやられることになる。
ラウ、負けず嫌いのドロップショットや、タッチリターンで仕返し。
ラウの負けられない意地と、錦織の身体状態悪化、素晴らしい駆け引きでラウ、2セット目取る。
これは、見た目より、恐ろしく高度な戦い、人生の中で何度も見れない試合だ。
ここで、東京テレビ終了・・・・・・ああ、無情・・・・・・
僕自身、2セット目のサービスブレークを取れば、錦織の勝ち有り。
しかし、ブレイクされ、負け確率8割以上と予想し、錦織、よくない状態でよく頑張ったと諦めた。
勝つとしたら、わずかな望みで、最後まで競ってワンチャンスを狙っての「うっちゃりとれれば」←新用語(笑)くらい。
でなければ、3-6位かなと・・・・・
僕の場合、ほとんど試合の予想がゲームカウントまで当るはずなのに・・・・・・・
それが、奇跡の3セット目奪取とは!?
7-6
4-6
6-4
何があった?
感動的。
錦織泣いていいよ。← (泣いたらしい)
僕も結果聞き、内容想像して泣いた。
錦織、神様的。
イチローになった。
これは、マイケル・チャン VS レンドルのフレンチ決勝を彷彿とする「伝説の試合」だ。
内容的にも、参考、勉強になる試合。
永久保存DVD、誰か録画下さい。
オフェンスゾーンの広さと、サービスやショットの多様、が錦織の持ち味。
そして、さらに、瞬間的なショットセレクションセンスと、タイミングが世界一。
松岡修造氏の解説も素晴らしい。
普通、解説者は表面的で、おざなりな浅い解説で終わるのですが、
彼は正直で深い。
テレビでは言えないこともあるので、いつか、二人でオフレコ「超解説」したい。← 俺、何様?
今日、会場にいた人はラッキー。
語り草。
自慢する権利有り。
これだけの感動を与えられるとは、テニスブーム再来だ。
HAPPY COACH*\(^―^*)/も、アンダーサーブでも勝てるような気がしてきた。
錦織選手、感動をありがとう!
そして、おめでとう!
世界ランキング1位も行けるぞ!