一目錦織君を見ようとテニスファンの方々が待ち受けていました。
選手は錦織君、添田君、杉田君の三名でしたが、みんなでとても礼儀正しく、ファンの方々にも感じよく接していて、嬉しく思いました。
〓〓〓〓佐藤直子 〓〓〓〓
父の13回忌の法要を行いました。
父のお陰で今私はプロテニスプレーヤーでいられるようなものです。
父は自分がテニスプレーヤーになりたかったのですが、勉強や仕事が忙しくて、その夢を私に託しました。
私が小学校、中学に行く登校前、放課後、毎日一緒に練習してくれました。
仕事があるのに毎朝ですよ。
放課後は仕事を抜けてきてまた仕事へと帰ってくれたりしていました。
私は自分の思うようにいかなくて、よくふて腐れたものです。ベンチでふんぞり返ってふてている私を、コートにずっと立って黙って待っていてくれた父です。
生きている時に、ちゃんと感謝の気持ちを口に出せなかったのが残念です。
試験前はよく徹夜で教えてくれました。今の私に歴史、英語は大丈夫かもしれないけど、生物、物理、数学の高校生レベルを教えられるとは思いません。けっこうすごい父でした。
今日の13回忌で、何回も何回もお礼をいいましたが、Too late の感じですね。
せめて母上を大切にするからねと、父と約束しました。
〓〓〓〓佐藤直子 〓〓〓〓
センターコート観戦の後、ラスト・エイトクラブに行ってメアリーとキャロルと一緒に大話をしました。
「シシリア島のトーナメントに行ったとき、ナナも一緒だったよね。あの部屋で11人一緒に一部屋に泊まったよね。床に雑魚寝で。もう試合なんてどうでもよくて、練習もしないで試合してさ!」
などの話もありました。「え?私そんなトーナメント行ってないよ」「ほんと?ナナもいたと思ってた」みたいな。
その他、「グリニスと一緒の部屋にイギリスのホテルで泊まっていて、ある晩トーナメントのウエルカムパーティーのあと、グリニスが朝まで帰ってこなくてすごう心配していたら、朝になって帰ってきて、
『パーティーーの後ホテルのトイレに行ったら座ったままそのまま寝ちゃったの。目が覚めたらトイレに座っていたからびっくりした!』と言って帰って来たのです。
世界のメジャートーナメントを回りながら選手たちはみんな一緒にランチしたり、観光に行ったり、もちろん練習も一杯して、ランニングやトレーニングも一緒にやって、世界のトーナメントをまわったものです。最近はコーチやトレーナーも一緒に回るので、そのティームで動き、選手同士はあまり一緒に遊ばないようです。
古き良き時代のテニス仲間にあえて、エキサイティングな時間を過ごしました。
ラストエイトクラブのラウンジでは、本当に懐かしい方々に会うことができます。
今日は、初めての女子プロテニスの13名のメンバーの一人、ケリー・メルビルさんに会いました。(私の横にいる方です)
その13人の女子プロをまとめたのが、私のアメリカの母親、グラディス・ヘルドマンです。だから私もその13人とよく会っていました。
それから、ローズウォールさん(写真に一人いる男性の方です)のにも会いました。彼は42歳ぐらいの時にウィンブルドンの男子シングルスの決勝まで行き、ジミー・コナーズに負けたというすごい選手です。
一昨年ローズウォールさんがジャパンオープンと時に日本にいらっしゃり、そのときオーストラリア大使館でガラディナーがあり、私は光栄なことに彼の隣に座らせていただきました。
その時、私が「あなたがウィンブルドンの準決勝でジミー・コナーズに負けた時、私もウィンブルドンに出ていて、観戦しました」と言ったら、「オーノー。あれは準決勝ではなくて決勝です」と訂正されてしまいました。
もう一人いる金髪の女性はキャレン・プラットで、私と同じ時代に世界のトーナメントを一緒に回っていました。彼女は今チャンネル7というオーストラリアオープンをずっと放映しているオーストラリアのテレビ局のキャスターです。