2018年 全仏オープン 男子ダブルス3回戦
M.ゴンサレス/N.ヤリ― 7-5 6-3 C.エメリー/S.ロベール
恐らくこの日1番コートで組まれた試合で一番地味なカードだったと思います。個人的な注目選手はロベールでした。ロベールは地元フランスの選手で、38歳のベテランですが未だに単複両方でプレーをしています。昨年の兵庫のチャレンジャーで優勝。今年の慶応チャレンジャーでもプレーしており日本とも縁のある選手です。普段はチャレンジャーが主戦場となっている選手ですが、ここで勝てばキャリアで初めて全仏の2週目に残ることになり、非常に期待していました。
しかし、残念なことにそのロベールのプレーがいまひとつでした。2ndサーブがあまり強くないためここを狙われてしまった感があります。重要な場面でのダブルフォルトもあり、結局この試合で奪われた3ブレークは全てロベールのサービスゲームでした。また、これはプレースタイルの相性の問題だと思うのですが、フラット系のボールでパワーよりタイミングの早さで勝負するタイプのロベールは、どうしてもダブルスのクロスコートだけのラリーになると、スピン系ハードヒッターのゴンサレス、ヤリ―のパワーに割と押されてしまう展開が目立ったように思います。
ロベールのパートナーのエメリーは良いプレーをしたいたと思います。黒人の選手らしい身体能力の高さを活かした思い切りの良いプレーが目立ちました。まだ23歳ということで今後まだまだ伸びしろがありそうです。
勝ったゴンザレス/ヤリ―組は南米ペアらしくとにかくストロークの突き玉が強力でした。アルゼンチンのゴンサレスは34歳のベテランで、全仏オープンのダブルスでベスト8に進出するのは4年ぶり2度目。この試合に出ていた選手の中では一番ダブルスの実績のある選手です(2011年の全仏ダブルスには錦織と組んで出場していました)。パートナーのヤリ―はチリの若手で、現在シングルスのランキング61位。グランドスラムでは単複を通じてこのダブルスでの勝利が初勝利でした。
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