日別アーカイブ: 2018年8月31日

2018年 USオープン 観戦記 その⑤

2018年8月27日 アーサー・アッシュスタジアム(ナイトセッション) 男子シングルス1回戦

R.ナダル 6-3 3-4 (ret) D.フェレール

試合前のオーロラビジョン
試合前のオーロラビジョン
コイントス
コイントス

一つ前の投稿に書いたセレナ同様、ナダルも通路を歩いてくる姿がオーロラビジョンに映ると大きな歓声が上がっていました。ナダルとフェレールを比較するとやっぱりナダルへの歓声の方が大きかった気がしますが、フェレールに対する声援も時々聞こえてきました。引退を表明していることは恐らく多くの人が知っていたのではないかと思います。

1回戦屈指の好カードでとても楽しみにしていたのですが、試合開始が22時と遅く、私は最後まで観ることができませんでした。私が観ていた限りではフェレールはとても良く動けていたので、まさかリタイアしてしまうとは思いませんでした。

試合自体は、この二人らしい激しいストローク戦が展開され、とても見応えがありました。しかし、やっぱり重要なところではナダルの方が良いショットを打つのが目立った気がします。良いラリーをしているけど2ブレーク差がついてナダルが第1セットを取ったのは、そういった実力差が出たということなのではないかと思います。

重心の低いフェレールのバックハンド
重心の低いフェレールのバックハンド
ナダルのバックハンドの強打
ナダルのバックハンドの強打
フォアを打つナダル
フォアを打つナダル

ナダルの勝利はともかくとして、やっぱりフェレールの引退は寂しいですね。プレースタイルとしては凄く地味なのに惹きつけられる魅力のある選手でした。こちらにとてもいい記事があったのでリンクを貼っておきます。引退を来年のマドリードに定めているということは全豪にはワイルドカードで出られる可能性もありそうですが、本人は最後のグランドスラムはっきりと言っているので、全豪に出場する意向が本人にないのかもしれません。

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 13:16 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その④

2018年8月27日 アーサー・アッシュスタジアム(ナイトセッション) 女子シングルス1回戦

S.ウィリアムズ 6-4 6-0 M.Linette

試合前の会場。アメリカのミュージシャンのライブがありました。

試合前の会場。アメリカのミュージシャンのライブがありました。

ライブステージを撤収するスタッフ達。8時試合開始予定で、本当にギリギリまでライブをやっていました。

ライブステージを撤収するスタッフ達。8時試合開始予定で、本当にギリギリまでライブをやっていました。

オーロラビジョンに映るセレナ。これだけで大歓声があがりました。

オーロラビジョンに映るセレナ。これだけで歓声があがりました。

コイントス

コイントス

新しいウェアが披露されるとまた歓声が起こりました。

新しいウェアが披露されるとまた歓声が起こりました。

セレナの人気はさすがでした。オーロラビジョンに姿が映っただけでも歓声が上がっていました。試合は初対戦ということもあってか、序盤こそセレナが様子を見ていましたが、後半はねじ伏せにいった感じでした。

コートチェンジの間に観戦に来ている著名人の姿がオーロラビジョンに映ります。こちらはマイク・タイソン。

コートチェンジの間に観戦に来ている著名人の姿がオーロラビジョンに映ります。こちらはマイク・タイソン。

この方はジャーナリストのようです。写真に撮りそびれましたが、俳優のヒュー・ジャックマンも来ていました。

この方はジャーナリストのようです。撮りそびれましたが、俳優のヒュー・ジャックマンも来ていました。

試合後のオンコートインタビュー

試合後のオンコートインタビュー

コートを去るセレナ

コートを去るセレナ

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 11:59 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その③

2018年 8月27日 11番コート 男子シングルス1回戦

S.チチパス(15) 6-3 7-6 6-4 T.ロブレド

コイントス

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チチパスは去年の今頃までATPツアー本戦レベルで勝利したことがなかった選手です。今やグランドスラムでシードがついてしまうのですから恐ろしい成長ぶりです。

一方のロブレドは予選3試合を勝ち抜いて、久しぶりにグランドスラム本戦の舞台に帰ってきました。きっとさぞかし応援されるのだろうと思っていたのですが、お客さんは割とチチパスの応援の方が多めだった気がします。ただ、1回戦の中では間違いなく注目カードのひとつではあったので、お客さんの総数としてはかなり入っていたと思います。

この試合は途中からナイトセッションが始まってしまったので第2セット4-3の場面までしか観なかったのですが、そこまで観ていた限りでも今のチチパスとロブレドとの間には実力差があるのが見て取れました。ロブレドも凄くいいプレーをしていましたし、一方的な展開になってしまうようなことは無かったのですが、全体的にチチパスの方が重要な場面でギアをあげられる余力を残しながら戦っていた気がします。ロブレドも凄いボール打っていましたが、大事な場面ではさらに凄いボールがチチパスから返ってきていました。

回り込みフォアハンドを打つロブレド

回り込みフォアハンドを打つロブレド

バックのリターンを打つチチパス

バックのリターンを打つチチパス

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 10:47 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その②

2018年8月27日 13番コート 女子シングルス1回戦

T.マリア 6-3 6-3 A.ラドバンスカ

コイントス

コイントス

昨シーズン怪我などがあってランキングを落としてしまったラドバンスカですが、さすがに元トップ5の選手だけあって人気は健在のようでした。この試合のお客さんはほとんどラドバンスカの応援に来た人だったと思います。

ベンチに座っているラドバンスカ。いわゆるスポーツバッグではなく、普通のトートバッグを使っていました。

ベンチに座っているラドバンスカ。いわゆるスポーツバッグではなく、普通のトートバッグを使っていました。

私もラドバンスカ目当てでこの試合を観に来たのですが、対戦相手のタチアナ・マリアのプレーに完全に魅了されてしまいました。マリアはドイツの31歳の選手で現在の世界ランクは70位という選手です(私もこの試合を観ていた時点では全く知らない選手だったので後から調べました)。マリアのプレーの大きな特徴は女子では珍しい片手打ちのバックハンドでスライスを多用するところです。

基本的にバックハンドは全てスライス

基本的にバックハンドは全てスライス

パッシングの時はドライブ系のショットも打てます。

パッシングの時はドライブ系のショットも打てます。

このマリアのスライスが終始有効に決まっていました。マリアのスライスは回転量の多い滞空時間長いスライスで、これによって早いテンポのラリーを得意とするラドバンスカの攻めを巧く封じ込めていたように思います。また、セカンドサーブのリターンではチップ&チャージを多用し、これもラドバンスカにはプレッシャーになっていた印象です。マリア本人もラドバンスカが自分のスライスに上手く対応できていないと感じていたのか、試合の中盤以降はフォアでもスライスアプローチでネットに出ていく場面が増えました。

マリアのチップ&チャージ

マリアのチップ&チャージ

フォアのスライス

フォアのスライス

試合自体はほとんどマリアの完勝と言っていい内容だったと思います。驚いたことにこの二人の過去の対戦成績ではマリアの3戦全敗で、ラドバンスカから4ゲーム以上奪ったのすらこの試合が初めてだそうです。ラドバンスカは途中メディカルタイムアウトを取る場面があり、もしかしたら少し体調が悪かったのかもしれませんが、それにしてもマリアの出来が良かったと思います。

ラドバンスカはメディカルタイムアウトで血圧を測る場面がありました。

ラドバンスカはメディカルタイムアウトで血圧を測る場面がありました。

試合終了

試合終了

残念ながらマリアは2回戦で敗れてしまうのですが、スライスを中心にした多彩な攻撃は観ていてとてもおもしろかったです。また是非試合を観たい選手の一人になりました。

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 10:00 | コメントをどうぞ

2018年 USオープン 観戦記 その①

2018年8月27日 13番コート 男子シングルス1回戦

P.ロレンツィ 4-6 6-4 7-5 6-1 K.エドマンド(16)

コイントス

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ロレンツィは今年で37歳になる大ベテラン。厳密にはこの試合の時点で36歳8か月で、これはフェデラー、ロペスに続いて本戦入りしている選手で3番目に年長ということになるそうです。対戦相手のエドマンドとは13歳差という対決でした。応援は6:4ぐらいでエドマンドの応援が優勢だった気がします。

第1セットの序盤はロレンツィのショットが全体的に浅く、ほとんどエドマンドが決めるかミスするかでポイントが動いていた気がします。エドマンドがかなり伸び伸びとフォアハンドを打っていた印象が残りました。第1、第2ゲームでお互いのサーブをブレークしてのスタートでしたが、第3ゲームでまたエドマンドがブレークし、結局この1ブレーク差が埋まらず第1セットは6-4でエドマンドが取りました。

回り込みフォアを打つエドマンド

回り込みフォアを打つエドマンド

第2セットは第10ゲームでロレンツィがブレークして6-4でセットを取ります。このあたりからロレンツィのボールが安定して深く入るようになり、クレーコーターらしい粘り強いプレーが効いてくるようになりました。一方エドマンドはなかなかこれまでのように自由に攻められなくなり、要所でエラーが出てしまった印象です。

ベースライン後方で粘るロレンツイ

ベースライン後方で粘るロレンツイ

第3セットはこの試合で最も競った展開となり、結局7-5でロレンツィが取りました。このセットの途中でエドマンドに故障が発生したようで、第4セットはかなり一方的な展開になってしまいました。正直棄権してしまうのではないかというレベルで動けていなかったのですが、最後までプレーしたのはシード選手としての意地だったような気がします。

故障の部位はわかりませんが、しんどそうなエドマンド

しんどそうなエドマンド

ポイントを早く終わらせるため、無理な体勢とポジションからでも強打を試みていました。

ポイントを早く終わらせるため、無理な体勢とポジションからでも強打を試みていました。

勝利を決めたロレンツィ

勝利を決めたロレンツィ

握手

握手

既に報道されている通り、この日は非常に気温が高くコンディションとしてはきつかったと思います。その中で36歳のロレンツィは本当によく頑張りました。残念ながら次の2回戦で負けてしまうのですが、このところ同世代のフェレール、ユーズニー、べネトーといったベテラン勢が次々と引退を表明する中で、まだまだ頑張れるところを見せてくれました。一年でも長く現役を続けて欲しい選手の一人です。

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 02:33 | コメントをどうぞ