2018年8月27日 13番コート 女子シングルス1回戦
T.マリア 6-3 6-3 A.ラドバンスカ
昨シーズン怪我などがあってランキングを落としてしまったラドバンスカですが、さすがに元トップ5の選手だけあって人気は健在のようでした。この試合のお客さんはほとんどラドバンスカの応援に来た人だったと思います。
私もラドバンスカ目当てでこの試合を観に来たのですが、対戦相手のタチアナ・マリアのプレーに完全に魅了されてしまいました。マリアはドイツの31歳の選手で現在の世界ランクは70位という選手です(私もこの試合を観ていた時点では全く知らない選手だったので後から調べました)。マリアのプレーの大きな特徴は女子では珍しい片手打ちのバックハンドでスライスを多用するところです。
このマリアのスライスが終始有効に決まっていました。マリアのスライスは回転量の多い滞空時間長いスライスで、これによって早いテンポのラリーを得意とするラドバンスカの攻めを巧く封じ込めていたように思います。また、セカンドサーブのリターンではチップ&チャージを多用し、これもラドバンスカにはプレッシャーになっていた印象です。マリア本人もラドバンスカが自分のスライスに上手く対応できていないと感じていたのか、試合の中盤以降はフォアでもスライスアプローチでネットに出ていく場面が増えました。
試合自体はほとんどマリアの完勝と言っていい内容だったと思います。驚いたことにこの二人の過去の対戦成績ではマリアの3戦全敗で、ラドバンスカから4ゲーム以上奪ったのすらこの試合が初めてだそうです。ラドバンスカは途中メディカルタイムアウトを取る場面があり、もしかしたら少し体調が悪かったのかもしれませんが、それにしてもマリアの出来が良かったと思います。
残念ながらマリアは2回戦で敗れてしまうのですが、スライスを中心にした多彩な攻撃は観ていてとてもおもしろかったです。また是非試合を観たい選手の一人になりました。
↓人気のブログランキングに登録しています。よろしければクリックをお願いします。
プロテニスランキング