男子ダブルス1回戦
J.ロジェ/ H.テカウ 6-7(5) 6-2 10-5 F.ロペス/ M.ロペス
先の全米オープンの決勝のカードの再現ということで、ネット上ではかなり話題になっていましたが、実際のお客さんの入りはというと…
こんな感じで、グランドスラムタイトルを持つペアを迎えるにしてはちょっとさみしかったかなと思います。センターコートでラオニッチの試合が始まってしまったことと正午の開始でかなり日差しが強かったこともあるのかもしれません。応援はロペス組の方が8:2ぐらいで多かった気がします。
昨日試合をした松井俊英もこの試合を観戦していました。
これはテカウのサーブの写真です。ちょっとわかりにくいのですが、影を観て頂けるとトスを上げる位置に太陽が重なってしまうのがわかると思います。第1セットは全てテカウはこちらの側からのサーブだったのでかなり眩しかったと思います。
こちらはマルク・ロペスの2ndサーブに対してリターンダッシュするロジェです。全米決勝同様、マルク・ロペスのサーブに対してはほとんど全てリターンダッシュをしていました。
試合の展開としては第1セットはオールキープでタイブレークとなりました。両ペアともブレークポイントはあったのですが、後1本を取らせないところが流石でした。特に驚いたのがマルク・ロペスのサーブで普段は150km/h台のサーブが多いですが、今日は170km/h超えるサーブを打っていたので、かなり彼としては打っていたと思います。タイブレークも1ブレーク差という緊迫の展開で第1セットはロペス組が取りました。しかし、第2セットはそのマルク・ロペスのサーブを2度ブレークされてしまい2-6で落とします。マッチタイブレークでもロペス組は2本のダブルフォルトがあるなどサービスキープに苦しみ、お客さんの応援もむなしくフルセットで敗退となりました。勝ったロジェとテカウはかなり時間をかけてお客さんのサインや写真撮影に応えてくれていました。
これはおまけです。第2セット開始時点のフェリシアーノ・ロペスです。ズボンの裾がまくれ上がっているのですが、太腿が太いからなのか、なかなか戻らずそのままになっていました(笑)
下が本来の丈の長さ。
男子ダブルス1回戦
マクラクラン勉/ 内山靖崇 6-2 6-7(5) 10-7 T.ヒューイ/A.シャマスディン
日本人ペアの試合ですが、なぜか組まれたのはshowコート(コート1)でした。ちょうどセンターコートでダニエル太郎の試合が行われていたこともあり、お客さんの入りはこんな感じでした。
試合は第1ゲームでマクラクランのリターンエース2本が決まるなどあり、日本ペアがいきなりブレークに成功。結局2ブレーク差をつけて第1セットを取ります。しかし、第2セットはヒューイ/シャマスディンに先にブレークを許して、日本ペアが追いかける展開に。そして中盤あたりから、この試合の熱量は急に高まります。というのはセンターコートでダニエル太郎が割とあっさり負けてしまい、次のセンターコートの試合が始まるまで時間が空いてしまって、有明の会場で試合が行われているのがこのコートだけになったのです。その結果、お客さんのほとんどがこのコートにやってきて、ダブルスの試合でShowコートに満員のお客さんが入ったのです。
こうなると会場の雰囲気も日本応援ムードが高まります。その期待に応えるかのように日本ペアが4-3の場面での相手サーブでブレークに成功し、タイブレークへ。タイブレークでは5-4で日本ペアのサーブ2本という局面があったのですが、この2本を両方日本ペアが落としてしまい、第2セットはヒューイ組が取りました。劇的だったのはマッチタイブレークでも8-7で日本ペアのサーブ2本という、第2セットと同じような局面が来たことです。この2本を今度はきちんと取りきって日本ペアの勝利となりました。
試合後はマクラクランも内山も時間をかけてサインや写真撮影の要望に応えてしました。特に私はマクラクランにとって良かったな、と思っています。先のデビスカップでの起用は、正直勝利を期待されての起用ではなかったので、日本人選手としての初陣としては気の毒だったと思います。今回満員のお客さんに応援されての勝利を経て、大げさかもしれませんが私は初めてマクラクランが日本チームの一員になったような気がしました。今回の相手はトップレベルとは言い難いですが、ツアーレベルの選手に対する勝利であることは間違いありません。俄然日本のデビスカップが楽しみになりました。
男子ダブルス1回戦
D.イングロット/ D.ネスター 6-4 7-6(1) R.ハリソン/ M.ビーナス
現役のレジェンドともいうべきネスターの登場にも関わらずお客さんの入りはというと…
内山/マクラクランの試合の後、さーっと人がいなくなってしまいました 同時刻からセンターコートでティエムの試合が始まってしまったので、そちらに行ってしまった人が多かったのだと思います。そもそも開始が7時近くと遅かったので、試合中に帰られた方もいらっしゃいました。ただ、残っていた方はやはりマニア層なのだろうなという感じで、(私も含め)ネスター組を応援される方がちらほらいました。
第1セットはビーナスのサービスゲームで40-40となったワンチャンスをネスター組がものにして、その1ブレークを守りきって6-4で先取。第2セットは双方1ブレークで進みタイブレークへ突入しました。タイブレークではハリソン/ビーナス組の持ち味の強打がミスとなってしまうことが重なり、割とあっさり決着がつきました。
実は第2セットでネスターがコーラを用意して欲しいという要求をしていたようなのですが、それが試合終了と同時にネスターのもとに届くという珍事があり、これにはさすがのネスターも苦笑いでした それほどお客さんがいなかったこともあるのかもしれませんが、サインを求めに来た人にはほとんど全員にこの二人は応じてくれていたように思います。
これまであまり意識したことがなかったのですが、ネスターリターンのコントロールが非常に良い選手だと感じました。下の写真は別日に撮影したネスターのリターンの練習なのですが、結構ヘッドを落としているのがわかると思います。リターンの時でもネスターは、手首を鋭く使って回転をかけて相手の足元に沈めるボールを打っていました。あくまでもイングロットのリターンとの比較ですが、ネスターのリターンの方が浮かずに返球されることが多かったように思います。実際、ディサイディングポイントではほとんど話合うことなくネスターがリターンをしていたので、このペアではディサイディングポイントはネスターと決めているようです。
私が何よりホッとしたのはネスターの東京最後の試合がこの閑散としたShowコートにならなくてよかったということですこの次の対シュワルツマン/ティエム戦はこの1回戦の時点で翌日のセンターコートで行われることが決まっていました。やはりネスターほどの選手には、いいコートでたくさんのお客さんの前でプレーしてもらいたいものです。実はそのセンターコートでの試合もこのブログを書いている時点では終わっているのですが、それについてはまた後ほど書きたいと思います。
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