2018年 デビスカップワールドグループ1回戦 日本vs イタリア 2日目 

S.ボレッリ/F.フォニーニ 7-5  6-7  7-6  7-5  マクラクラン勉/内山靖崇

デビスカップの2日目、3日目の試合を観戦してきました。

イタリアのダブルスは当初の予定ではボレッリ/ロレンツィのペアでしたが、当日オーダー変更となりました。やはりボレッリとフォニーニは普段から組んでいますし、このペアで全豪オープンダブルスの優勝経験もありますから、フォニーニの方が良いという判断なのでしょう。また、今回のサーフェースはインドアハードでバウンドが低く、球足が速そうなコートだったためクレーコーターのロレンツィにとっては厳しいという判断もあったのかもしれません。

イタリアチーム。こうして並ぶとファビオ-ニ(右から2番目)の小柄さが目立ちます。

イタリアチーム。こうして並ぶとファビオ-ニ(右から2番目)の小柄さが目立ちます。

マクラクラン/内山組

マクラクラン/内山組の入場

こちらはスタンドの裏です。会場は本来は体育館でそこにテニスコートを敷き詰めていたようです。

こちらはスタンドの裏です。会場は本来は体育館でそこにテニスコートを敷き詰めていたようです。

コイントス

コイントス

試合は本当にどちらが勝ってもおかしくない試合だったと思います。特にマクラクラン勉のサーブが良く勝負所で200km/h台のサーブが決まっていました。4選手の中で毎回サーブ&ボレーをするのはマクラクランだけで、ボレッリはほぼステイバック、内山とフォニーニはステイバックを基本にサーブ&ボレーを時々混ぜていました。

試合の中でポイントとなっていたのは「片手バックのリターン」だったように思います。両ペア共にデュースサイドの選手が片手バックでしたが、サーブでこの片手バックを攻める場面が多かったように思います。ボレッリは第2セット以降このバックのリターンのタイミングが合い始め、リターンエースとなる場面がありました。マクラクランも頑張ってはいましたが、サーブ&ステイバックの選手に対してはもう少し強いリターンが欲しかった印象です。

ボレッリの片手バックのリターン

ボレッリの片手バックのリターン

マクラクラン勉の片手バックのロブリターン

マクラクラン勉の片手バックのロブリターン

第2セット終了時の岩淵キャプテンと嶋田コーチ。この時のジェスチャーからしてボレッリの片手バックについて話していたように思います。

第2セット終了時の岩淵キャプテンと嶋田コーチ。この時のジェスチャーからしてボレッリの片手バックについて話していたように思います。

惜しくも負けてしまった日本ペアですが、グランドスラムタイトルを有するペアにここまでの試合ができたことを考えると、今後が非常に楽しみです。勝ったボレッリ/フォニーニは試合後サインボールをスタンドに打ち込むことを求められていました。ボレッリはちゃんとやってくれたのですが、フォニーにはサインはせずボールを打ち込んだだけ。そりゃイタリアにとってはアゥエーのデ杯でサインボールを求める運営側もどうかと思いますが、フォニー二もトップ選手なのだから頼まれたことはきちんとやって欲しかったと思います。

試合終了

試合終了

3日目のラバー4のフォニーニvs杉田祐一の試合についても後日書きたいと思います。

 

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カテゴリー: 観戦記 | 投稿者ステイバックダブルス 23:20 | コメントをどうぞ

グラノイェルス、兄弟対決なるか

全豪オープンが終わってしまいました。

残念ながら男子決勝を表彰式しか見られなかったのですが、フェデラーの涙は印象的でした。グランドスラムタイトル20個目、全豪だけでも6回目の優勝で、もうありとあらゆることを成し遂げた人が、まだ優勝してこんなに嬉しいものなのかと。この素朴さこそフェデラーの強さの秘密なのでしょうか。とても感激しました。

男子ダブルスはマラック/パビッチが優勝しました。これで今年の戦績は14勝0敗。本当に勢いがあります。相手が違うのでそのまま比較はできませんが、ウィンブルドンのときに比べるとマラックがのびのびとリターンを打っていた印象です。特にフォアのリターンはよく決まっていたように思います。本人もスローハードが得意と言っていますから、全豪との相性がやはり良かったのでしょう。37歳にしてグランドスラム初優勝ということでスピーチのテンションが若干高めだった気がします :01 スマイル:

今週はデ杯があるのでツアートーナメントはお休みです。アメリカ、オーストラリア、フランスでチャレンジャーが開催されています。

アメリカ・テキサスのチャレンジャーには錦織がエントリーしていますが、なんとまたノビコフと対戦のようです。ダブルスには第1シードにパエスがエントリーしています。

オーストラリアのチャレンジャーは第1シードにマルセル・グラノイェルスがエントリーしています。去年はドディグとのダブルスで活躍しましたが、シングルスのランキングは100番以下まで落ちてしまいました。今シーズンは初頭からチャレンジャーを回っていて、なんとかランキングを戻そうと頑張っています。ところが、今大会は1回戦を勝つと弟のヘラルド・グラノイェルスと当たってしまう可能性があるのです。ヘラルドは世界ランキング375位の28歳、兄のマルセル以上に切実にランキングを上げたい状況の選手ではあります。兄としては大変複雑な心境なのではないかと思います。ちなみにグラノイェルス兄弟は今大会はダブルスにもペアで出ています。

フランスのチャレンジャーの第1シードは去年ジャパンオープンにも出場したチチパスです。チチパスも今大会弟のペトロス・チチパスとペアを組んで出場しています。

~追記~

グラノ イェルス兄弟の兄弟対決は結局2回戦で実現し、兄のマルセルが6-3 6-4で勝利。しかし続く3回戦で敗れてしまいました。一方、ダブルスは兄弟で見事優勝し、今季2勝目をマークしました。どうやら兄弟の絆が… :18 まいったぁ: みたいなことはなかったようです :01 スマイル: ちなみに この大会のダブルス2回戦では日本の仁木拓人/高橋悠介のペアにも勝利しています。

 

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 15:59 | コメントをどうぞ

全豪オープン後半戦&今週のチャレンジャー

全豪オープン男子ダブルスはベスト8が出そろいました。

男子ダブルスの最大のトピックはやはりグロス/ヒューイット組でしょう。まさかの8強入りです。次戦はカバル/ファラが相手ですが、2回戦でロジェ/テカウに勝ったことを考えるともう誰に勝ってもおかしくない気がします。ちなみにグロスはこれで2年連続全豪オープンベスト8進出で、これはグランドスラムの自己ベストタイ記録でもあるそうです。最後の大会で自己ベスト更新なるでしょうか。

残ったメンバーを見る限りは第1シードのクボト/メロが一歩リードかな、という感じです。シードダウンが相次ぐなかでさすがに安定しています。

次戦はいよいよマクラクラン勉とストルフのペアがこのペアと対戦します。マクラクラン/ストルフ組もロペス/ロペス組、カレーノブスタ/ガルシア=ロペス組に勝ってのベスト8ですから凄いです。マクラクランは去年までチャレンジャーが主戦場でしたから大躍進と言っていいでしょう。もっとニュースになってもいいと思うのですが…。

一方、全豪の裏では錦織の復帰戦であるニューポートビーチのチャレンジャーが始まります。ダブルスにもコーレフ/スィタック組、リプスキー/マレーロ組、パエス、ヒューイといったツアーレベルのダブルスプレーヤーが出場するようです。

 

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 02:01 | コメントをどうぞ

2018年 全豪オープン感想 S.グロス/L.ヒューイット vs J.ロジェ/H.テカウ

S.グロス/L.ヒューイット 7-6(2)  4-6  7-5 J.ロジェ/H.テカウ

「今大会で引退する人」と「もう引退している人」のペアが、去年の全米オープンのチャンピオンに勝ってしまいました :36 冷や汗:

ヒューイットがやたらと「カモン!!」と叫んでいましたね。ほとんど相手の凡ミスに近いショットのときでも叫んでいたのでマナー的にはどうかと思いましたが、パートナーのグロスが引退してしまうので、なりふり構わず勝ってやるという心情なのでしょう。お客さんももちろんグロスの引退を知っていますから、画面越しでも伝わってくるほど応援の熱気がすさまじく、最後はそんな会場の雰囲気に飲まれるかのようにロジェ/テカウにエラーが出てしまいました。

ヒューイットは現役を退いて2年ですが、良く動けていましたし、相変わらずリターンは強かったです。ヒューイットがデュースサイドでリターンをしていましたが、第1セットは結構な確率でファーストポイントを取れていたように思いました。細かいショットになるとはっきり言ってグロスより巧かったのではないかと思います。デ杯監督ヒューイットとしてはグロスが引退してしまったことでダブルス要員がいなくなって困ってしまうわけですが、これだけ動けるなら自分が出たらと思ってしまいました :01 スマイル:

グロスは去年の全仏でブライアン兄弟に勝ったりしていたのでダブルスだけならまだやれそうですが、ここで引退してしまうようです。次の対戦相手はアンドゥハル/ラモス=ビノラス組です。ロジェ/テカウに勝てたことを考えるとこのペアには勝てそうな気がします。何よりこのペアに負けて終わりだとちょっと引退試合として地味ですし…。次勝てばグロスはかつてのペアでもあるパエスと対戦する可能性があるので、そこまでは勝ち上がって欲しいと思います。

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 21:03 | コメントをどうぞ

2018年 全豪オープン 男子ダブルスエントリーリスト

今年の全豪オープンの男子ダブルスのエントリーリストをヘンリ・コンティネンのサイトで見ることができます。公式サイトにすら載っていないのに、コンティネン優秀です!!

 個人的に気になるペアをいくつかピックアップしてみました

O.マラック/M.パビッチ

先週のドーハの大会で優勝。現在開催されているオークランドの大会でも決勝に残っており、今年に入ってまだ負けなしのペアです。

I.ドディグ/ F.ベルダスコ

ドディグは去年グラノイェルスと組んでいましたが、今年に入って2大会はベルダスコと組んでおり、全豪もこのペアで出るようです。グラノイェルスとのペアよりさらにパワー系のダブルスになった印象です。

J.カバル/ R.ファラ

今年で結成9シーズン目のペアです。ブライアン兄弟の次ぐらいに長く組んでいるペアではないでしょうか。そろそろ大きなタイトルを取らせてあげたい気がします。

P.ロレンツィ/ M.ズベレフ

シングルスプレーヤー同士のダブルスですが、実はこの二人はダブルスでもトップ100に入っていて、過去に何度かペアを組んだこともあるようです。シングルスの選手はなんとなくお互い似たようなプレースタイルの選手同士で組むイメージですが、このペアはクレーコーターのロレンツィとネットプレーヤーのズベレフという変わった組み合わせです。

J.エルリック/ D.ネスター

今回一番気になるペアです。二人とも40代で、過去に全豪オープンダブルス優勝の経験があります。ネスターは今年で引退とのことなので良い全豪オープンを過ごして欲しいです。

T.ファビアーノ/ D.セラ

ファビアーノ173cm、セラ175cmの小柄コンビです。

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 05:15 | コメントをどうぞ

マイケル・ビーナスがシングルスに出場

今週開催されるニュージーランドのオークランドの大会に、地元のマイケル・ビーナスがワイルドカードで出場するようです。ビーナスはダブルスで活躍している選手で昨年全仏オープンのダブルスを制しました。

2017年ジャパンオープンのビーナス

2017年ジャパンオープンのビーナス

私はずっとダブルスしかプレーしない選手だと思っていましたが年間数大会はシングルスの試合にも出ているようですね。オークランドの大会に関しては例年ワイルドカードでシングルスをプレーしているようで、昨年はフェリシアーノ・ロペスと対戦して敗れています。今年の初戦の相手は第5シードのバウティスタ・アグートです。

 

~追記~

残念ながら2-6 1-6という大差でビーナスは敗れました。試合時間55分ですから相当あっさり負けてしまったのでしょう。

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 16:02 | コメントをどうぞ

クラーセン/ラム解散

明けましておめでとうございます。

アクセスを調べてみたところこのブログを読んで下さっている方がどうやら30人ぐらいはいらっしゃるようですね。ありがとうございます。本年もよろしくお願い致します。

さて、ダブルスが好きな人にとって年明け気になるのはペアの解散&新結成です。

上位勢ではクラーセン/ラムが解散のようですね。ラムが自身のフェイスブックで今シーズンはブライアン・ベーカーと組むことを発表しています。クラーセンのパートナーはまだ情報がないのですが今週のオークランドの大会はマイケル・ビーナスと組んでいます。

ドディグ/グラノイェルスは解散という情報はありませんが、ドディグはここ2大会はベルダスコと組んでいます。ドディグのフェイスブックにはオフシーズンにベルダスコと練習したことが綴られているので、もしかしたら今シーズンはドディグ/ベルダスコで組むのかもしれません。

私はブログのタイトル通りサーブ&ステイバックでダブルスをプレーする選手を応援していますが、特に気になるのは、このブログで取り上げたメルゲアミドルコープペラルタです。

メルゲアはここ2大会をジモニッチと組んでいます。メルゲアは以前こちらの記事に書いたようにどういうわけだかフュチャーズを回ったりしていましたが、今シーズンはどうなるでしょうか。大ベテランのジモニッチと継続的に組むのであればとても楽しみです。ただジモニッチは、盟友であるダニエル・ネスターが今シーズンで引退することを考えると、ネスターと組んでツアーを回って欲しかった気もしますが…。

ミドルコープは同国のハーセと組むようですね。昨年の全米オープンやデビスカップをこのペアで戦い活躍しましたし、今週のインドの大会でも早速優勝しましたから、今シーズンも期待できそうです。

ペラルタは昨年のジャパンオープンからペアを組み始めたサンチャゴ・ゴンサレスと組むようです。こちらの記事に書いたようにジャパンオープンで試合を観られたのはとても嬉しかったのですが、あんまりファンサービスをしなかったので私の中では大きく株が下がりました。今後上位にいったらもう少しそういうところも頑張って欲しいです。

 

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 05:45 | コメントをどうぞ

クーリエ vs ナルバンディアン

Youtubeで面白い動画を見つけたので紹介したいと思います。

2000年 マスターズシリーズ マイアミ クーリエ vs ナルバンディアン

上記の動画は当時18歳だったのナルバンディアンが初めてATPツアーレベルの大会に出たときのものです。いきなりジム・クーリエと対戦だったんですね。このときのナルバンディアンのストローク(特にフォア)のフォームは、後にトップレベルに上がってきたときのフォームと少し違います。ナルバンディアンといえばゆったりとしたフォームのイメージですが、このときのストロークは全体的に準備が遅いというか、なんとなくバタバタした印象を受けます。

 

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カテゴリー: 動画紹介 | 投稿者ステイバックダブルス 13:39 | コメントをどうぞ

ダブルスのツアーファイナルズ出場ペアが決定

今年のダブルスのツアーファイナルズに出場するペアが決まりました。

1.クボト/メロ

2.コンティネン/ピアース

3.ロジェ/テカウ

4.マレー/ソアレス

5.ブライアン兄弟

6.エルベール/マウ

7.ドディグ/グラノイェルス

8.ハリソン/ビーナス

ちなみに去年の出場ペアは

1.エルベール/マウ

2.マレー/ソアレス

3.ブライアン兄弟

4.ロペス/ロペス

5.コンティネン/ピアース

6.ドディグ/メロ

7.クラーセン/ラム

8.ヒューイ/ミルニー

の8組でした。比べてみるとコンティネン/ピアース、マレー/ソアレス、ブライアン兄弟、エルベール/マウの4組は2年連続出場です。ドディグとメロもパートナーは違えど2年連続で出ているので、16人中10人が2年連続で出場していることになります。シングルスのビック4のような圧倒的な選手はいませんが、なんだかんだで上位勢は安定していたことがわかるメンバーのように思います。

 

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カテゴリー: 大会 | 投稿者ステイバックダブルス 19:57 | コメントをどうぞ

高橋悠介のバックハンド

①② ③ ④ ⑤

全日本選手権男子シングルスを制した高橋悠介のバックハンドです。写真は今年の楽天ジャパンオープンの予選(対ポスピショル戦)のウォームアップのときのものです。

 

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カテゴリー: 連続写真 | 投稿者ステイバックダブルス 23:15 | コメントをどうぞ