皆さん、おはようございます!貴男です。
札幌フューチャーズは、昨日の最終日で全日程を終了しました。シングルスは、去年まで3年連続で準優勝だった内山選手が4年連続の決勝で片山選手にストレートで勝利し、札幌フューチャーズにおいて初優勝を成し遂げました。先週のブルガリアでも優勝しているので2週連続でフューチャーズを制したことになります。
ダブルスは、奥選手と長尾選手のペアーが2年ぶり2度目の優勝を遂げ10回目となる記念大会の札幌フューチャーズが終わりました。野幌総合運度公園で3回開催し、中島公園に場所を移して7回を数える大切な大会です。日本で開催しているフューチャーズは、賞金総額こそ1万ドルですが、選手の立場としては賞金を稼ぐと言うよりもATPポイントを少しでも多く取りたくて出ているという選手がほとんどです。
勝つことによって世界ランキングが上がれば次のチャレンジャーレベルで戦うことが可能になったり、後々にグランドスラムの予選や本戦で活躍する選手が必ず通る大会です。去年札幌で優勝した西岡選手は、数ヵ月後のUSオープンで予選を勝ち上がり、今年の全仏オープンでも予選も勝ち上がる活躍をしています。
実際にプロとしてツアーを回り出せば、世界的に見てよほどの逸材ではない限り避けては通れないのがフューチャーズなのです。だからこそ大切な大会であり、上のレベルに上がった時に二度と戻ってこないようにここでどういう準備(戦い方・正しい努力)をするかが、数年後の日本のテニス界を左右すると僕は感じます。それには、選手は当然のこと大会側やサポートするコーチやスタッフ、そして何よりも日本のテニス界をリードしている方々がそのような考え方を持たない限り、残念ながら「錦織ブーム」で終わってしまうと僕は確信してしまいます。
今日からウィンブルドンの本戦(錦織・添田・杉田・守屋)が始まりますが、あの舞台に立てる選手は世界でも一握りであり、誰もがあの場所でプレーしたいと願うものの、その場所に辿り着くことなく引退していく選手の方が多いのです。だからこそ更なる努力を積み重ねて今後のグランドスラムの予選に出場できる新しい日本人選手が増えることを期待してます。なぜならそれこそが日本のテニス界に欠けている(必要な)部分だと思うからです。
それでは、また・・・・・。貴男
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北海道札幌市出身。世界ランキング最高102位。武器はサーブ&ボレー 6歳でテニスをはじめ、堀越学園時代にインターハイで3冠(単複・団体)を達成。1995年にプロ転向。 四大大会では7度の本選出場を果たし、2003年のウィンブルドン選手権と2005年の全豪オープンで2回戦に進出。 また、ジャパン・オープンでは2度のベスト8進出を果たし、2005年には岩渕聡とのペアで日本人ペアとして初のATPダブルス優勝を達成。2006年大会では王者ロジャー・フェデラーから1セットを奪う大健闘を見せた。
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