おはようございます!貴男です。
今日も昨日に引き続き2002年に行われたデ杯韓国戦の模様をお伝えします。初日のシングルスで1-1となって、どちらが王手をかけるかの2日目のダブルスです。試合開始の1時間前まで選手の変更は可能ですが、お互いにメンバー変更は行わずに僕とトーマス嶋田に韓国チームは、LeeとChungです。これまで何度もLeeとYoonが組んできたダブルスと対戦してきましたが、Yoonをシングルスに専念させたいということとChungがLeeと噛み合うプレーが出来るということで初対戦でした。
第1セットは4-6で落としますが、第2セットを7-6で取り、第3セットも6-3で取って2-1とリードします。僕とトーマス嶋田は、お互いにネットプレーを得意としているので、二人がネットにつく場面は多く、サーフェスが速いこともありスコアー上では優位に進めることが出来ていました。しかし、そのネットプレーに対してLeeのフラット系の力強い突き球とChungのコントロールされた突き球を完全に攻略しているわけではなく、何かやりにくさを感じていたのは僕だけではなかったと思います。
二人が打つ突き球はスピードと回転量に落差があるので思うようなボレーが打てないと感じることも増えていたし、こちらにとって最悪なショットがChungのトップスピンロブでした。Leeの速くて強い突き球のリズムに合わせて準備をすると間を外すようなトップスピンロブが僕らの頭上を抜けていったのです。特にトーマス嶋田は、ネットの近くに詰めることで相手にプレッシャーをかけてボレーを決める能力が高い選手です。
普段のツアーレベルのダブルスでは、ステイバックを主体とするペアーと戦うことが少ないのもあり、頭では分かっていても体が自然に前へ前へと動いてしまうのは仕方がないことです。パートナーの頭上にロブが上がることが多くなると僕のポジションがネットにいても少し下がり気味になります。そうすると僕のボレーの威力が弱まり、Leeの突き球に対応できなくなり、韓国チームの挽回が始まります。
何とか耐えて第4セットの中盤まで拮抗した展開だったのですが、終盤でブレークされ5-7で落としました。第5セットは、何も打開策がなく一方的な展開で1-6となり、セットカウント2-1からの2-3と逆転負けを喫しました。Leeの力強さにchungの巧さが加わったダブルスを攻略できず韓国チームに王手をかけられた日本チームは、果たして最終日で逆転できるのか!?明日以降をお楽しみに!!
それでは、また・・・・・。貴男
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北海道札幌市出身。世界ランキング最高102位。武器はサーブ&ボレー 6歳でテニスをはじめ、堀越学園時代にインターハイで3冠(単複・団体)を達成。1995年にプロ転向。 四大大会では7度の本選出場を果たし、2003年のウィンブルドン選手権と2005年の全豪オープンで2回戦に進出。 また、ジャパン・オープンでは2度のベスト8進出を果たし、2005年には岩渕聡とのペアで日本人ペアとして初のATPダブルス優勝を達成。2006年大会では王者ロジャー・フェデラーから1セットを奪う大健闘を見せた。
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