月別アーカイブ: 2016年11月

間さんは今日は帰る

私は大丈夫だから行こうと何度も言ったけど台灣數據卡、風の一点張りで私の腕を引きずるようにして歩き始めてしまった。

会社に置いていくはずだった車を取りに行き、無理矢理助手席に乗せられるとお互い一言も口を開かずに車は走り続けた。
何か考えようとしても上手く整理できなくて、すごく中途半端で不安定な気持ちだった。

そして、結局ずっと黙り込んだままマンションに到着すると、私の部屋の前に立った風間さんは淡々とした表情でこう言った。

「明日は休みをやる」

「え?」

「そんな顔で仕事をされても迷惑だ。」

・・・私、どんな顔してる搖籃嬰兒んだろう。

ハッとしたように見上げれば、風間さんは僅かに口調を強める。

「お前の中で結論を出せ。そして原田ときちんと話をつけろ。もし今のまま上の空で仕事を続けるつもりならば俺の担当を外す」

「そんな・・・」

「とにかく明日は休め。散らかすのは部屋の中だけで十分だ。少し頭を整理しろ」

思いのほか厳しい言葉を投げかけられて、私は酷く狼狽えてしまった。

風間さんのアシスタントを外されるなんて絶対に嫌だ。
せっかく仕事が楽しくなり始めたばかりなのに。

「で、でも、私がいなかったら困るでしょ?明日は伊東物産のアポがあるし・・・」

「お前一人に左右されるような仕事のやり方などしていない。伊東社長は女嫌いだ、かえってお前がいない方が上手く行く」

何だか自分が不必要だと言われたようでグサリと来た。
・・・もしかしたら、さっき左之と雪村さんを見かけた時よりも。

そのまま何も言い返せず、休むことを了承せざるを得灣仔髮型屋なかった私は部屋の前で風間さんと別れた。

家の玄関に入ると、途端に涙が零れて来る。

何で泣いてるのか分からない。
とにかくしくしくと胸が痛かった。

何に傷ついているのか、そしてこれからどうしたらいいのか、何も考えられない。

玄関に座り込み膝を抱えた私は、それからずっと声を殺し泣き続けていた。

カテゴリー: 未分類 | 投稿者dafangliao 16:13 | コメントをどうぞ

大変ご迷惑をおかけしました

大学に着くと今から1限に出るのは中途半端な時間で猴棗散、とりあえず学食へ向かった私は例の土方さんの会社へと電話を入れた。

・・・だけど電話口に出たのは、酷く無愛想な雰囲気の男性。
こりゃ早々にお礼だけ言って電話を切りたいなって感じだ。

「医務室まで運んで頂いたそうで、」

「具合悪い時は無理すんじゃねえぞ」

「はい、ありがとうございます」

あら、意外と優しいかも。
口調はぶっきらぼうだけど、そう怖い人ではないのかもしれない。

そんなことを考えていると、土方さんが「そういえば・・・」と話を変える。

「お前、倒れた時にピアスを落としただろう」

「えっ」

「咄嗟に拾ってスーツのポケ猴棗散ットに入れたんだが、駅員に渡しておくのを忘れちまった」

電話を少し離して耳朶を触ってみると、確かに片方ピアスが無い。
安物なら「捨ててください」と言ってしまう所だったけど、あれは20歳の誕生日に両親からもらった大事なものだ。

「申し訳ないんですが・・・それ、受け取りに行ってもいいですか?すごく大事なものなんです。」

「構わねえが、受け取りって俺の会社まで来るつもりか?そんな面倒なことするなら、夜でよければ帰りがてら薄桜駅で手渡してやるよ」

「えっ、いいんですか?」

「どうせ降りる駅だ。構わねえよ。」

「ありがとうございます!」

何ていい人なんだ・・・!
例え生え際後退してようがお腹が出てようが加齢臭バリバリのオッサンだろうが、今の私はあなたに力一杯ハグしたい気分です。

「あの、実は私・・・薄桜駅の駅前の店でバイトをしていて。終わるのが20時頃なんですが・・・」

「ちょうど俺の帰りもその位の時間になりそうだ。ならお前のバイト終わりに合わせて駅に行ってやるよ」

「すみません・・・」

私は電話口で小さく縮こまる。
さすがに申し訳なくて語尾が消え入りそうになった。
こりゃクレープ3個くらい作って差し上げたい気分。いや5個でもいい。

そんなわけで、とりあえず私たちは夜に薄桜駅で待ち合わせをす猴棗散ることになったのだ。

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