【メンタルが分るショット】

【メンタルが分るショット】

選手の緊張やメンタルが一番分るショットが1stサーブだと思う。

トッププロでも、欲しいポイントになると力が入り、体幹を崩したり、内転が強くなったりしてサーブの確率が下がる。

特にウインブルドン大会は、重き大会であること、芝の速いサーフェスであることから、サーブの影響がモロに試合に出やすく、タイブレークなんかは、精神的な動きや駆け引きが見れて、分り易く面白い。

フェデラーが最高に強いときは、抜群の1stサーブ率で、タイブレークや競った場面で1stサーブの確率が異常に高かった(しかもエース)。

フェデラーに限らず、勝つ選手は、必ず1stサーブの確率が高い。

現代テニスでは、プロもアマも、男子も女子も、2ndサーブになると、ほとんどがリターン有利になる。

特に精神的に有利になり、その後のラリー戦が、積極的な気持ちで、自分のリズム、自分の形で入れることが多い。

先日のチリッチVS錦織 全米決勝戦では、チリッチの調子が良かったと言われているが、立ち上がりは、二人とも1stサーブは50%以下と悪く、ラリーもリズムが悪く、振れずに、お互い内容は良くなかった。

先に、チリッチの1stが入るようになり、リズムが出てきて、より錦織にプレッシャーがかかり、1stが最後まで確率が悪く、全体的に消極的なプレーとなった。

途中、流れが変るきっかけポイントがあったが、ことごとくネットイン等の不運や、チリッチの勝負勘で、変えることができず、よりチリッチが気持ちよくプレーすることになった。

最後の2~3ゲームだけが、ボールに入っていく錦織らしい積極的なストロークだったと思う。

お互いの1stサーブが入り、お互いが積極的なプレーができると緊張感があり、内容が良い試合になる。

サービスでエースが取れる、取れないだけではなく、大切なのは、1stの確率が高いことだと思う。


カテゴリー: レッスン | 投稿者ハッピーコーチ 23:57 | コメントをどうぞ