【リターンサイドの役割をポイントで考える】

【リターンサイドの役割をポイントで考える】

よく、

フォアさん⇒つなぎ役

バックさん⇒決め役

と言われますが、何故でしょう。

本来、つなぎ役や決め役と言うのは、前衛や後衛によるボール作りによるものが多く、フォアさん、バックさんによるものではありません。

前衛がフォアハンドだからポレーに出やすいとか、

センターのボールが右利きでスマッシュできるからとかのレベルは、初中級。

今回は、ボール運びや技術での役割ではなく、

ファアサイドと、バックサイドを

ゲームという流れの中で、各リターンサイドの、ポイントでの役割分担を考えてみましょう。

◎ デユーズサイド(フォアサイド)

プレイするポイントが必ず0-0、15-15、30-0、0-30、★15-40、★40-15、40-40、となる。

特にゲームへの入りは大切なので、一発はなくとも、確実にボールを返すプレイスタイルの方がゲームの流れとして、有利になる。

また、テニスは2ポイント離すと精神的に楽になり、有利になるゲームだが、その2ポイントになりうるカウントが、廻ってこない。

つまり、ゲームの流れや精神に影響が少ないポイントが廻ってくる。

ただし、アドバンテージサイドより、先にリターンするので、リターンする機会はアドサイドより多くなる。

アベレージが高い、プレーが安定している、ゲーム全体の流れや下作りをすることが多くなる訳だ。

◎ アドバンテージサイド (バックサイド)

プレイするポイントが必ず●0-15、●15-0、●15-30、●30-15、★0-40、★40-0、★★30-40、★★40-30、★★アドバンテージレシーバー、★★アドバンテージサーバー、となる。

特にゲームを決めるポイント★印がデユースサイド2回に対して、3倍の6回、しかも、、そのうちの★★印は、その1本でゲームが取得できるか、落すか、左右するショットとなり、後のない場面のため、勝負強い人が望まれる。

また、テニスは2ポイント離すと精神的に楽になり、有利になるゲームだが、その2ポイントになりうるカウントが●印の4回、廻ってくる。(ちなみにデュースサイドは無い!)

勝負強い。決め球がある。 ゲームを決定する。ゲームメイキングをする場面が多くなる。

例えば、上級者が初級者3名と一緒にダブルスをやった場合、上級者がアドサイドに入ると、ゲームや試合全体を上手く自分の考える脚本、筋書きどおり進めたり、メイキングすることが可能だが、

上級者がデュースサイドに入ってしまうと、自分で試合を操作できず、アドサイド任せになり、これが難しくなる。ぜひ、体験してみてほしい。

ペアや相手と実力が離れれば離れるほど、アドサイドに強い人が入った方が有利になるはず。

ミックスダブルスで、女子がアドサイドしかできない(やらない!)という理由で、女子がアドサイドに入るケースがあるが、

これは、かなりキツイ選択になると思う。男女に実力の差があれば、僕は女子がデュースサドをやった方が、技術面でも、ポイント面でも、かなり有利だと思うのですが、どうでしょうか。

以上、まとめると、

淡々と積み重ねゲームポイントの下作り、お膳立てするのが、デュースサイド(野球で言えば1番、2番バッター) つなぎ役 系

ゲームをメイキングするのが、アドバンテージサイド(野球で言えば、3番、4番バッター)決め役 系 とも言えると思います。 

 


カテゴリー: レッスン | 投稿者ハッピーコーチ 22:54 | コメントをどうぞ