【勝てたらいいな病】

【勝てたらいいな病】

勝てたらいいな・・・と思っていたたら、勝負は勝てない。

テニスは、ほんの少しのショットセレクション、判断のスピード、コントロール、タイミング、メンタルの違いで、結果に影響が出ます。
ましてや、競り合いになると、それが顕著に出るスポーツです。
これは、表面になかなか現れないし、問題にされることが少ない様です。

いつもいい試合をしながら、強い相手にも競って負け、弱い相手にも競って負け。

みんなは試合後、励まします。
「頑張ったね」「お疲れ様・・・・」
いや、そうじゃないだろう!
強くなるためには、本人に一番分かってほしい。

先日オリンピックでの、対錦織選手の相手、モンフィス選手が「勝てたらいいな病」だと思います。
苦手意識があり、自滅、敗戦に帳尻を合わしてしまう。

錦織選手は、
「勝ちたい病」想いが強くて空回り気味。
「無」になりきれないのではないでしょうか。
追い込まれた時には強いが、
追い込んだところで、一押しができない。
ラリーのテンポが上がったり、ショットに力み、ファーストサーブの精度が落ちる。

あともう少しで、超一流を極めるって感じですね。

ここで、凄いのが、先日お会いした国枝選手。
メッセージにも書いてある

「俺が最強!」

ジョコビッチも、毎回試合で準優勝しかできなかった時は、タイブレークとかになるとダブルフォルト3つとかする、アマチュアみたいな(笑)レベルだったですよね。
もちろん、セカンドサーブの改善も彼の超一流になるための要因でしたが、ヨガや瞑想によるメンタル強化と、体質改善の影響が一番大きく、「勝てたらいいな病」を克服したんだと思います。

たとえば、ゴルフでも、パーが三回続くと自分で怖くなる人(笑)

女子連では、相手がA級だから、C級だから、ベテランだから、なんて言っていたら、一生堂々巡りです。

今日はプロと試合をするんだとか、有名人の誰々が相手なんだ、と言った瞬間に、「勝てたらいいな病」にかかる。

有名な話しですが、マイケル・チャンコーチが錦織選手に対戦相手になるフェデラーのポスターを剥がさした・・・・・・
当たり前の話ですよね。

メンタル強化のために、一流選手が集まるロッカー室で、「俺が世界で一番!」って叫ばした有名コーチもいたとか。

僕は、初めてテニス大会に出場するレッスン生たちに、ドロー表に優勝するまで赤線で引かせ、花丸をつけさせました。
100名以上いるドローで、女子は本当に優勝、男子は準優勝だったことがあります。

ところが、「勝てたらいいな」と思っている選手は、怖くてドロー表に最後まで赤線を引けないのです(笑)
深層心理で負けると思ってる(笑)

少なくとも、今日は俺が最強、今は俺が一番、今日は俺の日と勘違いして試合に挑んでほしいですね。


カテゴリー: レッスン, 教え | 投稿者ハッピーコーチ 14:16 | コメントをどうぞ