【錦織なんで・・・・また】
批難を恐れず、また、我がまま解説を、はっきり自由に書きますね(笑)
マイアミオープンVSジョコビッチ選手との決勝。
期待が持てたので、珍しく夜遅くまで起きて、26時からの試合をテレビ観戦しました。
今回は、3セットマッチ、、錦織選手の勝ち方が良い、大会内で一度死んでいる(負けを覚悟しているトーナメントは強い)
ことから、かなり期待しての応援です。
それでも、勝つ確立2割くらいと思ってます(笑)
ウエアの色、赤。
しかも、立ち上がり1ゲーム目、リターンをセンター中心に返し、
見事にセンターセオリーからの展開でいきなりサーブをブレイク。
お、分かってるぞ!・・・っと
これは・・・・・と期待!
ところが、2ゲーム目
サーブで散らし過ぎ、サイドを使い、ブレイクされる・・・・・
いくらサイドサーブが調子が良くても、ジョコに使っちゃ駄目。
しかも、ストロークの展開が、いつものサイドにオープンコートを作り、振って振ってエースを狙う展開にしてしまってる。
これは駄目。
ブレイク返しされ、せっかく1ゲーム目のいい感じが、一気にジョコモードになってしまいました。
錦織選手なんで・・・・また・・・って感じ。
それに比べて、ジョコビッチは、3ゲーム目のサーブで、錦織選手のリターンが合っていると見るや、
いつものサーブ展開から、すぐに緩急のサーブ展開に切り替える。
このあたりの判断の早さと柔軟性。
普通の選手は、もう1回様子を見たりするが、強い選手はすぐに察知して、はっきり決断、すぐに行動(伊達公子選手がそうだった)
一方、4ゲーム目でも展開に気が付かないのか、まずい展開を続ける錦織選手。
センター中心の展開はやっていたが、攻めボールが相手を振り過ぎで、まずい。
4ゲーム目が終わった段階で、「このままでは、負けてしまう」と僕には見切れ、つまらなくなりましたね。
ひどい言い方ですが、理にかなっていないと、(身体も辛い状態だと思うので)痛々しいだけで、応援し甲斐がなくなります。
前にも書きましたが、ジョコビッチには、ストロークのセンタセオリーが鉄則。
サーブもセンターか、ボディ狙いです。アクセントにサイドを使う程度。
攻めボールはサイドを狙わず、深いボールで攻めて、「後ろに追いやり前にオープンコートを作る」展開が一番!
後ろに下げてから、どチャンスのみ4点打ちで角度をつけ決める、ネットプレーや、ドロップで落とす前後展開、タイミングを外し、リズムを崩す。
ジョコビッチは、チャンスボールからの攻めが上手くないので、「攻めさせミス」をさせる、「タッチミス」させるのが、彼のメンタルや展開を崩すのです。
今まで錦織選手が、大会で上手くいっていたショット、調子の良いショット(今大会の錦織の場合、サイドサーブや、ストロークの展開)も、
相手がそれを上回って良い場合は、使うことによって、
・いいショットは、倍返しの良いショットを生む。
・打たれた後、通じなかった後のショック、ダメージが大きい(オーバーワークになる)
ので、最初は得意の展開、自分の形で押し切る展開を使いたい気持ちは分かるが(ただし、ジョコビッチの場合は試合前に通じないと、分かっているのだから)、
相手が上回る場合は、とにかく相手の嫌がるショットや展開で試合をやるべきですね。
結局終わってみれば、ジョコビッチの特徴である、「股関節の柔軟性を上手く使ったデフェンスショット・振られたワイドからのカウンター」
と、「緩急の上手さ、タイミングの巧者」、「ぶれないプレーと、ゆらがない心」と言う強さを再確認した試合でした。
錦織選手が身体が上手く動かず、最後切れてしまいましたが、ああいう上手くいかない状況ほど、(負けたるとしても)ゆらがない心で最後までやる癖をつけて欲しいです。
それに、テクニック、球質、球種では、錦織が勝っているので、展開をさらに工夫して、また、チャレンジしてほしいですね。