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「継続」と「挑戦」の評価

「継続」と「挑戦」の評価

テニス部に限ったことではありませんが、公立私立問わず、希望者が多い部においては入部を制限せざる負えないこともあります。
表向きには、制限というわけでは無く、入部、仮入部時に基礎体力を重視したハードワークでによって、ある意味でふるいにかけられることもあるそうです。

根気や上下関係、場合によっては厳しさを学ぶ社会勉強とも言えますが、そのスポーツの楽しみを感じられるかということにおいては疑問を感じます。
入部時のハードワークによって、スポーツが嫌いになったり、部に所属しようと思っていたのにも関わらず3年間を無所属という選択してしまう学生もいるはずです。
テニスにおいて考えてみれば、限られたコートというスペースで、100名や200名の大人数で練習が可能かというと現実的に困難なことも予想されます。
しかし、だからといって、ふるいにかけたり、制限に似た形態をとることも肯定…しかねます。

学校教育において、積極的に様々なチャレンジする機会を設け、多彩な経験を培うことを目標に人間形成を促すのであれば、上記の方法は望ましくないはずです。
場合によっては、アメリカのようにシーズン毎に選択するクラブを変更する方法もあります。
ひとつのスポーツをし続ける根気や一貫性も大切なことですが、出来ない事にも積極的にチャレンジする精神も評価できることだと思います。

物事には様々な見方があります。
比較的、日本では一貫して根気強く続けることが評価されやすいですが下記のような考え方もあります。

「同じことをやり続ける」=根気強い=柔軟性に欠ける
「新しいことに挑戦する」=好奇心旺盛・積極的=飽きっぽい

性格の長所と短所が表裏一体であることと同様に継続と挑戦の評価の仕方も表裏一体です。

プロアスリートに育成する観点からいえば、早期からの一貫した育成のほうがプロアスリートの低年齢化と照らし合わせると理に適っているともいえますが、それこそアスリート志望であれば、スクールや民間クラブでの特殊な育成で目標を目指し、学校内では様々な部活動を選択し経験するほうが、バランスが良いのではないかという考え方もできなくはないです。
サッカー業界では、プロを目指すのであれば、名門校での育成か、Jリーグや下部組織等のクラブチームでの育成かを選択をする流れが生まれ、以前よりプロへの道筋が変化してきています。

話が脱線してしまい、まとまりのない文面となってしまいましたが、理想と現実の違いはあるもの、挑戦したいものに挑戦できるような環境作りが根本だと考えます。
その中で本会の趣旨である硬式テニスをやりたい中学生が入部できる為に「中学校に硬式テニス部を増やす」ことを少しずつでも現実化させたいですね。

カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 23:30 | コメントをどうぞ