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「プロ・トップの試合の実施時間」

「プロ・トップの試合の実施時間」

海外で開催される大会は時差がある為仕方ないですが、国内で開催される大会に関しては、プロに憧れる学生や日中勤務の社会人が観戦に行ける時間帯での日程組みというのは難しいのでしょうか?
選手に負担を強いられる為、ATP、WTA関連の大会だと体調を第一に考える選手は敬遠するかもしれませんが、ナイトセッションを組んでいる大会も多数存在します。

実際、プロ野球やプロサッカーの試合では、ファン・サポーターを優先に考え、出来る限り、土日、平日夜開催が通常です。
テニスにおいて考えてみれば、確かにトーナメントという大会形式なだけに多数の試合を実施しなければならないことや、勝ち上がり方によって翌日のメインとなる試合を予測することが困難であること、試合時間の不確定さ等の諸問題は挙げられますが、「ファンあってのスポーツ」と考えれば、もっと議論を尽くさなければならない点とも言え…ます。

単純に「日本テニスを盛り上げよう!」と言っていて、平日昼間の試合は、学生、平日勤務の社会人等の多くのテニス愛好家が観戦に行けない現状があります。
考え方によっては、【ファンが観戦に行けない】ということは、
・大会が盛り上がらない
・スポンサーの広告価値が低下する
・選手自体のスポンサー獲得が困難になる
等々の弊害が生まれるとも考えられます。

これだけで、選手、スポンサー、ファン等の関係性に対して矛盾や悪循環とも言えます。

地域が限られて、学校規則で難しいことも考えられますが、部活動の一環としてプロの試合の観戦や練習の見学等は、吸収率の高い中学生時代には大きな刺激を与えることは間違い無いはずです。
海外の試合を観ても、スタンドが埋まっていることもあれば、空席が目立つケースもありますが、良い部分を見習いつつ日本独自のスタンドを埋め尽くし、ファンを拡大する方法を見出さなければ、どのプロスポーツにおいても発展が厳しいことは明らかです。

今後、全日本や日本リーグ等の日本トップの試合のスタンドがどれだけ埋められるかが、日本テニス界発展の大きな要素のひとつです。
中学生は勿論、今まで観戦に行けなかったテニス愛好者達が積極的に会場に足を運べるような環境作りが加速することを期待せずにはいられません。

カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 15:39 | コメントをどうぞ