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「上達はなかなか自分で感じることは出来ないからこそ、指導者の一言を」

「上達はなかなか自分で感じることは出来ないからこそ、指導者の一言を」

あるショットがコートに入る確率が70%から75%に向上した。
あるいは自分の守備範囲が5mから5.5mに広がった。
この上達が自分自身で本当に実感できるかというと、なかなか感じることは出来ません。

例えを挙げた2例の上達度合いは、かなりの上達幅で、実際は練習ごとにもっと微増な上達幅です。
また、向上心の高いプレーヤーであればあるほど、70%が75%に上がったところで、より高確率になることを求め、80%を目指したことによって歯がゆい思いをし、5mが5.5mに広がったところで、今まで全く届かなかった5.5m以上のボールに近づき、また悔しい思いをします。
したがって、自身の上達を自分で感じることは非常に困難だと言えます。
これは、テニスというスポーツに限らず、スポーツ全般にいえることで、最終的には試合、大会での成績やタイム…を競うスポーツにおいて自己記録に対する評価でしか、実感に繋がる自身の成長を計ることが出来ないといえます。
それでも、試合や大会なら対戦相手の強弱、相性や組み合わせの運によって結果は大きく左右され、タイムを競うスポーツでも、当日の調子や環境、状況によって結果は異なります。

そこで頼りになるのが、第3者となる指導者たるコーチや監督の評価です。
プレーヤーのわずかな変化に気づき、本人に現在の状況を伝えることが重要であり、メンタルや体調等を考慮した次への成長へのアドバイスをしなければならないと言えます。
とはいえ、指導者も選手同様に継続して選手を見続けていると、日々の上達に変化を感じることは困難で、よりハードルを高めて上を目指しがちです。
上昇志向は必要不可欠ですが、指導者は目標設定と共に段階的な達成度合いを選手に伝達し、練習に対する達成感を実感してもらうことはとても重要なことです。
特に学生時代は精神的にも不安定な時期なので、モチベーションをキープすることこそが、積極的で充実した練習の第一歩ではないでしょうか?

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:40 | コメントをどうぞ