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「ひとりのヒーローの出現で業界が変わるか?」

「ひとりのヒーローの出現で業界が変わるか?」

各スポーツ業界においてカリスマ的なヒーローの出現は、常に期待されるものです。
日本でのメジャースポーツといわれる野球、サッカーであれば
【野球】イチロー、ダルビッシュ、田中将大・・・…
【サッカー】KAZU、中田英寿、本田圭祐、香川真司・・・
話題に尽きません。

今、テニスにおいても、松岡修造、クルム伊達公子、杉山愛と名だたる選手がいる中で、子供たちのヒーローとなりうる錦織圭選手が代表されるようになりました。
各業界、ヒーロー待望論があるものの、本当にヒーローの出現を機に業界に変革をもたらすことができるのでしょうか?

様々な状況や土壌、スポーツ性によって、結果は異なることは想像できるものの、テニス界にとっては今が大きな分岐点であることは間違いありません。
ヒーローはあくまで軸であり、その軸を中心に如何に広げて、太い軸を作ることが大きな課題と言えます。

元々はヒーロー待望論からはじまり、錦織選手というヒーローが現れれば、次に「第二の錦織選手」を期待する。
それらも大切であり、錦織選手に追随しようとする選手も注目されることによって、励みとなることは自然な流れです。
一方で、それだけで太い軸になるかというと、不安が残ります。

「プロスポーツはファンに支えられている」とよく言いますが、それは気持ちの面だけでなく、ファンの母数に比例してスポンサー数やサポート費等が変動することも現実です。
テニスにおいて考えれば、義務教育期間の中学校に硬式テニス部が不足していることは、ファンの母数を増やすことに大きく歯止めをかけているとも言えます。

子ども達の声援は必ず選手の後押しになります。
日本の全てのテニスプレーヤーに「中学生のファンが増やしたい」という気持ちを持って欲しいと願います。

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カテゴリー: ミニコラム | 投稿者juniortennis 08:45 | コメントをどうぞ