「昔と今の上達方法の違い」
理論は年々進化し、様々な指導者が研究を重ねています。
最新の理論については少し置いておいて、根本的な上達の対する姿勢について考えてみましょう。
上達する為には何をしなければならないかというと、単純に練習です。
練習というものは、「伸ばしたい技術」や「補いたい技術」を修得する為に、「工夫」や「意識」をするものです。
その「工夫」や「意識」は、指導者からのアドバイスは勿論ですが、何より自分自身で探し出そうとすることが重要となります。
全ての練習時間に、指導者がマンツーマンでアドバイスすることは不可能であり、集団で練習をしたり、自主的に練習する時間のほうが圧倒的に長いのが通例です。
それはどんなに名コーチがついていたとしても、大部分の練習時間は自身に委ねられることであり、自分自身にアドバイスをするような習慣を身につければならないということです。
すなわち、いかに「探求心」を育てられるかが重要となります。
以前であれば、プロのプレーを見たければ、試合会場に足を運んだり、稀に放送される試合をビデオに録画し、再生と巻き戻しを繰り返したものです。
また、書籍や雑誌を手に入れて学ぶことも同様です。
それがインターネットの普及で、無料動画サイトで検索すれば手軽にプレーを研究できて、気の利いたスロー動画や練習風景まで閲覧することが可能になりました。
技術に関しても、少し調べれば様々な理論や練習方法まで掲載していたり、場合によっては質問にも答えてくれることもあります。
間違いなく、上達するツールは増え、探求心に対して応えられるような環境になりつつあるとも言えます。
勿論、インターネットに頼り過ぎることは肯定し難いですし、情報が溢れているだけに、取捨選択するような能力や適切な利用方法が必要になります。
また、「百聞は一見に如かず」や「指導者の生の声こその説得力」は、情報だけの机上の理論と大きな違いはあります。
ただ指導者のスタンスも、技術のアドバイスをするだけでなく、より「探求心」を育てることも大切になるとも言えます。
昔も今も変わりないことですが、指導者がいない時間のほうが長いだけに、その時間を有効活用し、効果的な練習をするような「自主性」と「探求心」は伝えていきたいですね。