全米オープン 準々決勝
R・ナダル D・ティーム
0-6、6-4、7-5、6-7、7-6
「最高のプレーをしないと勝てない。」
7勝3敗で迎えた11度目の対戦だった
25歳のティームとハードコートで
戦うのは初めてだったから心配した
あの強打に押されないかと心配した
大会9日目 ナイトセッション
日本では午前10時過ぎ~
引き締まった表情でナダルは登場した
ばもす バモス VAMOS
いろんな感情が入り乱れ
何度この言葉をナダルに向かって
投げかけただろうか・・・
気温29度、湿度64%
凄い汗だ
しかし条件は相手も同じだった
大事な第1セットを0-6で落とした
24分の間、1ゲームも取れなかった
ティームがあのまま行っていたら
と、考えるとゾッとする
ナダルは負けない
そう自分に言い聞かせて
強い気持ちで応援した
あのようなプレーがずっと続けられはしない
ナダル劣勢から徐々に
質を上げ工夫をし
プレーにもキレが出てきた
第4セットのタイブレを落としたのは痛かった
フルセットに持ち込まれた
がんばれ 頑張れ
頑張るしかない
ミスは恐れず自分のプレーを貫け
ティームにもミスは出てくるはず
ナダル、集中してる
一球でも多く返せば何かが起きる
甘くなったところでフォアのダウンザライン
前後左右に揺さぶって得意のフォアのクロス
ティームの強打でイメージ通りではないが
1つ1つ返していけばいい
少しずつナダルらしさが戻ってきたか
予想通り厳しい戦いだった
苦しかった
苦しくて何度この場所から
逃げ出したくなった事か・・・
それでもナダルを信じ続けた
最後はティームのスマッシュが大きくはずれ
ナダルは激闘を制した
4時間49分だった
コートを超えてティームを称えにいくナダル
トータルポイントはティームの方が上だった
ナダルは勝負に勝ったのだ
嬉しくて涙が後から後からこぼれた
よくぞ、勝ってくれた
うれしいよ すごく
またナダルから勇気と感動をもらった
ラファエル・ナダル
君にはこれまで無理難題を言ってきた
もしもまたそれが叶うなら
誰よりも高い所で最高のナダルの笑顔が見たい
VAMOS!! RAFA!!