全仏オープン 決勝
R・ナダル D・ティーム
6-3、5-7、6-1、6-1
「自分のテニスには自信がある。」
大会最終日、18度
ローランギャロス最後の戦いは
クレーキングのナダルと
25歳のティーム
去年と全く同じ決勝のカードだ
去年の雪辱を誓うティームは言う
「ラファとこのコートで戦うのは究極のチャレンジだ。」
明らかに成長しているティーム
試合前はものすごく心配した
この不安はどうか杞憂に終わって欲しい
この決勝は大きな意味を持つ
8勝4敗で迎えた13度目の対戦だった
22時過ぎ、予定通りナダルは登場した
緊張感のある中、ナダルのサーブで始まった
17本のラリーがあり5分かかってキープした
一筋縄ではいかない
そんな予感がした
主導権の奪い合い
まるで格闘技
ナダルの打ったジャブは必ず後から効いてくる
20ショットのラリーからスマッシュ
勇気をもって前に出るナダル
6-3で先取した
縦結びのバンダナが揺れる
第2セットはティームにセットポイント
ミスが続きワンチャンスでブレークされた
これは事故にあったようなもの
5-7で落とした
ナダルの魂がボールに宿る
気温は20度に上がり
ナダルはトイレットブレークを取った
第3セット、いきなりチャンスがやってきた
ナダルは攻撃し続けた
ティームを追い出しオープンコートを作って
ウィナーを決める
ナダルの大きな存在感
軌道を変えてリズムを変えて
サーブアンドボレーをするナダル
油断大敵
1ポイントずつ積み上げていくナダル
ティームは強打を打って来るが
決してひるまず果敢に前に出る
バモスと叫びガッツポーズ
第3セットは6-1で取った
ナダルがラリーを支配する
一段と気を引き締める
第4セットは第6ゲームで大きなブレークに成功
第7ゲーム、サービングフォーザチャンピオンシップ
ドキドキと心臓が鳴っていた
ダブルのチャンピオンシップポイント
最後はティームのボールがアウト
ナダルは顔を覆い大の字になった
ウェアは赤土にまみれていた
それはナダルが奮闘した証だった
最も過酷なクレーコートで12度目の優勝
努力が報われた瞬間だ
ナダルは両手を空高く掲げた
二週間、戦い抜いたナダル
宝物を抱くようにナダルはトロフィーを抱きしめた
ナダルの12度目の優勝で
ローランギャロスは幕を閉じた
史上最多記録更新だ
「ナダル、本当に本当に、おめでとう 」
嬉し涙で終われて良かった
季節はクレーから芝へと移っていく
VAMOS!! RAFA!!