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　ロンドン　最終戦　決勝　

Ｒ・ナダル　 　Ｎ・ジョコビッチ

　３－６、４－６　

木枯らし一番が吹いた

今朝５時半　ナダルが登場したときは

まだ外は　真っ暗だった

最終戦・・・夢にまで見た決勝戦

昨夜は興奮して　なかなか寝つけなかった

第１セットを取られたときも

まだ気持ちに余裕があった

悲観する理由もなかったから・・・

ナダルの持っている底力を信じていた

逆転してくれる・・・そう思っていた・・・

ナダルが負けた・・・

ガ～ンと頭が痛くなった

奇しくもチャイナ・オープンと同じスコアで負けた・・・

悔し涙がいっぱい出た

あまりにもショックが大きすぎて

しばらく立ち直れなかった・・・

ナダルは小さな　お皿をもらった

セレモニーでのナダルの笑顔だけが救いだった

「僕は敗戦も受け止める。

負けたって世界が終わるわけではない。」

ナダルはポジティブにそう考えられる人・・・

勝利したジョコビッチを称え

来週のデ杯決勝も頑張るようにと気遣った

「優勝するチャンスを掴んだけど世界でも最高と言える選手との対戦で

今日は彼のプレーが勝っていたからそれが達成できなかった。

ファンの皆さん本当にありがとう。来年もまた会いましょう。」

ちょっぴり苦い思い出を残し

今年最後の公式戦の大会がすべて終わった・・・

VAMOS!! RAFA!!

　ロンドン　最終戦　準決勝　

Ｒ・ナダル　 　Ｒ・フェデラー

　７－５、６－３　

２００４年　春・・・

マイアミでフェデラーと初めて戦った

リスペクトしている彼との試合に勝って

興奮を憶えたと言っていた

「はじめて対戦した時、ラファは素晴らしい選手になると分かっていた。

はじめから信じられないような選手になると思っていた。」

フェデラーのこの言葉の通り

ナダルは成長し進化していった

今から９年も前の話しだ・・・

そして時は流れ　今日

３２度目の対戦のときが　やってきた

３勝して予選ＲＲを勝ち抜き

準決勝への切符を手に入れた

１位通過の王者　ラファエル・ナダル

Ｂグループでデルポトロに逆転勝利して

準決勝へ乗り込んできた元王者

ロジャー・フェデラー

２人の対戦が楽しみすぎて

興奮しすぎて　緊張しながら

朝からソワソワ・・・

夜の１１時になるのが

待ち遠しくて仕方がなかった

特別な２人・・・

２人の対決には　華があり

夢があり　物語がある

水を飲んでも　すぐに喉がかわく

手に汗握る　攻防戦

まばたきするのが　惜しい

一瞬たりとも気は抜けない

いつも以上に応援にも力が入る

前かがみになり

ソファーに背中をつける余裕もない

お互いが　お互いの実力を認め

互いの力を限界以上に引き出しあう

そこへ起きる２人の化学反応・・・

フェデラーのテニスは華麗でスマートだ

年齢では庇いきれなくても

彼にはテクニックという武器がある

ナダルとフェデラー

この２人はコートに立っているだけでいい

この光景は　あと何度みられるんだろうか・・・

ナダルが勝利した瞬間

嬉しさを噛み締めて安堵する表情が印象的だった

自分の手で掴んだチャンスだ・・・

「この大会　僕は優勝候補ではない。」

夢をただの夢物語で終わらせたくなんかない

決勝の日・・・

勝利の日記が書けますように・・・

VAMOS!! RAFA!!

　ロンドン　最終戦　

Ｒ・ナダル　 　Ｔ・ベルディヒ

　６－４、１－６、６－３　

午前５時から始まる試合なのに

３時過ぎに目が覚めた

今シーズン　１番の冷え込み

うぅ・・・寒～い・・・

戦うナダルは落ち着いているというのに

観戦する私の方がいつも何故だか興奮している

ブルーの照明　ピ～ンと張りつめた空気

最終戦は独特の雰囲気だ

緊張感がビシバシと伝わってくる

試合は　いきなり動く

第１セット　第１ゲーム

ナダルがキレキレのフォアで

ブレークに成功した

が・・・しかし・・・

第２セットはサーブの入りが悪くなり

ベルディヒに５ゲーム連取され

フルセットに　もつれこむ・・・

第３セット　第８ゲーム

ナダルがブレークに成功～

この試合

勝っても負けても準決勝には進める

モチベーションが上がらない中

よく戦い　よく勝利してくれた

体の全てを使って喜びをあらわすナダル

嬉しそうなナダルをみていると

こっちまで幸せな気分になる

冷えた体も温まり

心もナダルでいっぱいになった

太陽の似合うナダルにとって

インドアは少し　窮屈そうだけど

まだ見ぬ頂点を目指し奮闘する君・・・

最終戦で　大きな　くす玉を割りたい

VAMOS!! RAFA!!

　ロンドン　最終戦　

Ｒ・ナダル　 　Ｓ・バブリンカ

　７－６（５）、７－６（６）　

胃と心臓に悪い試合だった

今日はナダルに２回の「おめでとう」が言える

最終戦２勝目「おめでとう」・・・

そして年度末ランキング１位確定「おめでとう」

ファンキーでグレート

アメージングなナダルのテニス

みなぎる闘志を前面に出して戦った

さらに進化してゆくナダルのテニス

ファイトあふれるナダルのプレースタイルがスキ

ガッツあふれるナダルの

まわりこんでのフォアがスキ・・・

汗いっぱいかいて走りながら守って守って

狙いすましたバックのクロスがスキ・・・

第１セット　タイブレ落としたバブリンカ

ラケットを壊しイライラモード

一方　ナダルは冷静だった

キレのある動き　ブレない姿勢

堅実に戦ったナダル

ナダルにはここぞというときの底力がある

とにかく勝てて良かった

今年　最後の　最終戦

ドカ～ンと一発　大きな花火

打ち上げようゼ～～～

VAMOS!! RAFA!!

　ロンドン　最終戦　

Ｒ・ナダル　 　Ｄ・フェレール

　６－３、６－２　

２００６年と２００７年はＳＦ進出だった

２００８年は欠場し　２００９年は初めてＲＲ敗退

２０１０年　決勝進出 　

vs　フェデラー　３－６、６－３、１－６　惜しくも敗れた

２０１２年は欠場

そして　今年・・・ナダルはコートに立っている

早速　パリでのリベンジを果たしたナダル

この１勝は　大きな勝利だ

第１セット　序盤は仲良くブレーク合戦

第５ゲームと第９ゲームをブレークした

ナダルが先手を取った

第２セット　１つブレークされるが

ナダルは落ち着いて３つのブレークに成功した

「この大会のタイトルは　まだ獲得していない。

優勝できたらと願っている。」

そのためには何が必要なのか・・・

負けるのは誰も好きではない

何が足りなかったのかを探し

落ち着いて解決策をみつけなければならない

良いプレーをすること・・・

ナダルが　いつも言っているように

自分のテニスに自信を持ち

自分のテニスを貫くこと

「インドアのハードコートは自分にとって厳しい環境でもある。

それでもどの試合に向けてもベストを尽くして練習に励んでいる。

先週のパリでも激しい練習をして正しい戦略で戦えたと思う。

今はまた良いテニスをする準備が出来ているしチャレンジしたい。」

泣いても笑っても　これが最後の最終戦

君の底力を　信じているんだ

VAMOS!! RAFA!!

ＢＮＰパリバ・マスターズ　準決勝

Ｒ・ナダル　 　Ｄ・フェレール

　３－６、５－７　

１１月・・・

冬は　もうすぐそこまで来ている・・・

ナダルとフェレール

２５度目の対戦は

虚しさだけが残る結果となった・・・

昨年の覇者　フェレール

第１セット　第４ゲーム

先にブレークしたのは　友達のフェレールだった

第８ゲーム　１５－４０　

やばい 　またピンチだ

Ｄの末にナダルが次につながる

大きな大きなキープをした

サーブの確率をもっと上げなければならない

フェレールの勢いを止めなければならない

高いモチベーションは時に空回りする

そうこう考えてるうちに第１セットが終わった

第２セット　第３ゲーム

また先にブレークを許してしまった

第１０ゲーム　ナダル渾身のブレークで追いつく

が・・・しかし・・・

第１１ゲーム　第１２ゲームを２連取され

試合は　あっけなく終わった・・・

負けるときは　こんなものかと思った

悔しい・・・悔しくて仕方がなかった・・・

フェレールに負けたのは

２０１１年の全豪オープン　準々決勝以来だった・・・

言い訳できるなら　この時は太ももを痛めていた

今日のフェレールは素晴らしかった

早めの攻撃　鉄壁の守り・・・

正々堂々と戦い負けた

ただ・・・それだけのこと・・・

潔く負けを認める・・・

なんて今の私には言えないけど

フェレールに拍手を送ることは出来る

虚しさばかりが残る結果だった・・・

あ～ん 　悔しくて眠れそうもないや～

ナダルのパリは　今年も終わった・・・

VAMOS!! RAFA!!

ＢＮＰパリバ・マスターズ　準々決勝

Ｒ・ナダル　 　Ｒ・ガスケ

　６－４、６－１　

ジュニアの頃から

切磋琢磨しあいながら

戦ってきた２人・・・

日本時間の３時半　１番キツイ時間帯だ

観客の声援を味方につけて

奮闘するガスケ

天才と言われ続け苦悩する男のイメージ

主導権を握り

攻撃的に攻め続けるナダル

ガスケが静の天才なら

ナダルは動の天才だろう・・・

１球でも多くボールに触り

チャンスを伺うナダル

初戦で悪かったところを

今日はきっちり修正してきた

「さすが」だと思う・・・

もう１つの準々決勝では

フェデラーがデルポトロをフルセットの末に破り

準決勝に進出したという

嬉しいニュースが飛びこんできた

嬉しさついでに

ジョコビッチを倒して

決勝でナダルと戦うことが出来たらいいナ

ナダルはガスケとの対戦成績を

１２勝０敗とした

　ラファエル・ナダル　

日々の努力を怠らず

謙虚さを常に持ち続け

いつだってフェアな戦いを好む・・・

君は私のスーパースター

VAMOS!! RAFA!!

　ＢＮＰパリバ・マスターズ　３回戦　

Ｒ・ナダル　 　Ｊ・ヤノヴィッツ

　７－５、６－４　

かけたアラームが鳴る前・・・

今朝は４時に目が覚めた

外は　まだ真っ暗だ

準々決勝のナダルの相手はガスケに決まった

ナダルが勝てばの話しだが・・・

去年のパリでのヤノヴィッツの

快進撃は素晴らしかった

決勝ではフェレールの前に涙をのんだが

マレーやシモン・・・強豪たちを次々に倒しての

準優勝は自信につながったことだろう

危険な相手だ　タフな試合になるだろう・・・

初対戦は今年の夏のモントリオール３回戦

淹れたコーヒーが出来上がる頃　試合は始まった

大きな体から放たれる２２５㌔・・・２３１㌔のサーブ

そしてドロップショットにボレーとか

ネット処理もなかなかうまい

チャンスは必ずやってくる

それが第１１ゲームだった

長いＤの末に　もぎとったブレーク

このセットは７－５で決着がついた

第２セット　ナダルがいきなりブレークし

勢いに乗りたいところだが

すぐにブレークバックを許してしまう

第５ゲーム　Ｄの末にブレークに成功～

第１０ゲーム　ＳＦＭ

５度のＤの末に握ったマッチポイント

ヤノヴィッツのフォアが僅かにアウトした瞬間

勝利を手に入れたナダル

１時間４３分で準々決勝に進出した

小鳥のさえずりも気持ちのいい朝・・・

朝食もウマイ

「良いプレーが出来た時の勝利より　思うようなプレーが

出来なかった時の勝利の方が価値が高いと思う。」

初戦のあとの会見で　そう話していたナダル

一歩一歩　着実に進んで行くパリの階段・・・

この先にはどんなストーリーが待っていることやら

期待と興奮で胸が踊っている

よし 　今日も１日　がんばるゾ～

ナダルが　そんな気にさせてくれるのであった

VAMOS!! RAFA!!

　ＢＮＰ　パリバ・マスターズ　２回戦

Ｒ・ナダル　 　Ｍ・グラノジェルス

　７－５、７－５　

ベスト４で終わった上海マスターズ

それから故郷で約２週間の休養をとったナダル

ナダルの出番を今か今かと楽しみに待っていた

深夜２時 　ナダルは登場した

眠気など何処かに吹っ飛んでいった

いつものルーティンをこなし試合は始まった

ファーストサーブ８７％・・・

第１セット　タイブレを覚悟した・・・瞬間

第１１ゲーム　ナダルがブレークに成功した

第１２ゲーム　Ｄになるもナダルが堅実なプレーでキープ

胸をなでおろす・・・（ほっ ）

第２セット　ナダルが主導権を握る

第１セットと同じ展開

第１１ゲームでブレークすると

第１２ゲームをきっちり決めたナダルの勝利

（やっほ～ 　初戦突破 ）

１時間４２分で３回戦へ行く

いつだって初戦は難しい

だから慎重にもなるわけだ

序盤は体も固くフォアのミスが幾つかあった

３回戦は　それらを調整してくれると思う

「シーズンの最後の大会は、とても大切。

最終戦のロンドンでは良いプレーをするチャンスがなかった。

２０１０年に出場した時は良いプレーが出来たけど

それ以外は酷かった。だから、それを一変したい。」

優勝したことのない大会で

ナダルの新たなる挑戦がはじまった

全身全霊・・・君へ届け・・・この思い・・・

VAMOS!! RAFA!!

人は一生のうちに

何度　魂を揺さぶられるんだろう・・・

限られた人生の中で

人は何度　恋をするんだろうか・・・

２００６年の初夏

出会いは突然にやってきた

それまでの私はスポーツにうとく

ごく普通の平凡な生活を送っていた

つけっぱなしにしていたテレビ

流れていたのは初めてみる

テニスという競技だった

全く知らないルールのなか

一人の青年に心を奪われた

その青年は　どんなボールにも喰らいつき

がむしゃらに戦っていた

一球一球に魂をこめて必死に戦っていた・・・

長髪が風に揺れて胸が苦しくなった

一目惚れなんて

他の人がするものだと思っていた

ウィンブルドンという名の大会で

テニスの四大大会の１つだと知った

華麗にプレーする対戦相手が

絶対的王者　ロジャー・フェデラーだということも

後から知った・・・

右へ左へ良く走り

懸命に戦っている　その姿に

涙が出そうになった・・・

ラファエル・ナダルという名前を

はじめて知った瞬間だった・・・

負けたときは涙がたくさん出て　止まらなかった

その日から　ナダルのどんな些細なことでも

いいから知りたくてパソコンはフル稼働になった

知れば知るほど夢中になっていく自分がいた

あんなに激しいプレーをする選手が

プライベートでは素朴で

「家でのんびり過ごすのが好きだよ。」

と　答えていた

優勝したときのセレモニーでは

「ファンのみなさん、サポートをありがとう。」

と　必ず言っていた

誰に対してもスマートなその人柄に

何度も胸を打たれた・・・

出会いは偶然ではなく必然的だ

好きな言葉の１つ・・・

もしも　あのときナダルに出会ってなければ

人生は大きく変わっていただろう・・・

いよいよ今日から　パリが始まる

あのころと変わらぬ思いのなか

ナダルの可能性を信じてみたい・・・

VAMOS!! RAFA!!