3月28日〜4月5日まで今年で5年目になる(5年目であってるかな?)立川遠征を行いました。
立川ルーデンスの宿舎に泊まらせていただき、春塾という春休み合宿に参加したり、ジュニアの大会に参加しています。
JOPツアーの決勝大会にあたるTOMAS CUPでは去年は4人入賞しましたが、今年は10歳以下女子で3位が1人という結果になりました。
TOMAS CUP後に行われるJOPジュニア大会にも参加し、2人優勝、1人準優勝という結果でした。
日本の10歳以下のレベルは高く層もやはり厚いです。
これが14歳以下、16歳以下になると中国の都市チームで育った子がぐぐっと盛り返してきます。
今回も色々と勉強になった事がありました。
今大会のTOMAS CUPの入賞を期待していた子が1回戦で負けてしまいました。
彼は大金持ちで、テニスのレッスンにはいつも運転手、お手伝い、夏休みには24時間でつけている英語教師がついてきます。
いつも、誰かに助けられている生活をしているため困った時はいつも人頼み、試合中もダメになるとお母さんの方も見て泣きそうになる事が多いです。
お母さんとは教育方針について何回か話し合ってダメだしをしたことがありますが、中々考え方は変わりません。
今回の1回戦で負けた後、私は彼を罵倒し続けました。
「お前は全く上手くなってないよ。お金の無駄だ。やめた方がいい。クソみたいなプレーしかしてない・・」
としつこくしつこく言い続けました。
そうすると、「僕はダメじゃない!優勝できる!僕は強い!」と反論するようになってきました。
こちらとしては、しめしめといった感じです。
TOMAS CUP後のJOP大会ではカテゴリーを一つあげての挑戦。(普段は10歳以下)
12歳以下の大会でみるみるプレーが変わり、ガッツがあふれ、時にはこっちにガッツポーズをして声を出しながら決勝では
技術的には格上と思われる相手を6−0で倒し優勝してしまいました。
元々、エネルギーはある子だったのでここまで効果が出るとは驚きでした。
精神力がいかにプレーに影響するかあらためて感じた遠征でした。
もっともっとこのような本質的なところにアプローチできるコーチになっていきたいです。