明日から、長男は、新社会人。
晴天に恵まれた最後の休日を、どのように過ごしたのだろう余近卿余近卿余近卿。
数日前から、遠方で、一人暮らしに苦闘している彼に、想いを馳せる。
これから平日は、仕事で疲れて、心の余裕も、
時間もないだろうから、自炊など望むべくもあるまい。
どのように工夫してやりくりして、栄養を確保してゆくのだろう。
洗濯など衣類の管理も、大雑把でもいいから、
きちんと清潔を維持していけるだろうか――
母親として、心配は尽きないのだが、
もう、息子の生活にも安易な口出しは無用だろう。
この1か月というもの、私はでき得る限りのことをした。
夜中に目覚めては朝まで眠れぬくらい、いろいろ考えもした。
けれども、親の心子知らずで、息子には、半分も伝わっていない。
(息子の心もまた、私には、半分も分かっていないだろう)
そのもどかしさを抱えたまま、巣立ちの時は来た。
力まずに、ベストを尽くしておいで!
そして、猫の頭を撫でたくなったら、
いつでも帰って、休んでいけばいい。
もう、私にできることは、遠くから息子の無事を祈ることのみ。