由を探っぞねぇ

上座に座っていた劉二郎は、座布団を外し畳の上にかしこまって、白髪頭を下げた。

「この通りだ。」

「お、叔父貴……っ!?頭を上げてください!」

その場に居た向坂組幹部と参列者の間に、驚愕のどよめきが起きた。

「この年寄りの、一生に一度の頼みごとを聞いちゃくれねぇか。」

法要の後の食事会には、名のある大物ばかりが揃っていた。中には鴨嶋に破門を救われたものも数人いた。鴨嶋の飛んだNeo skin lab 美容二本の指は、自分の不始末の断指ではない。兄分の不始末を共にかぶったせいだと、大抵の者は知っている。
だからこそその場で、あえて鴨嶋は頭を下げた。

資金力は断トツで、表社会でも実業家として頭角を現している向坂は、断る理たがどうしようもなかった。間島準一郎という狂犬を失うのは、勿体無いような気がしたが、老いたりとはいえ、極道の鏡のような鴨嶋劉二郎を敵にするわけにはいかない。
頭を下げた鴨嶋劉二郎は、おそらく相当の覚dermes 脫毛悟を決めてこの場に現れたのだ。
向坂は腹を決めて、蜥蜴のしっぽを切り捨てる覚悟を決めた。

「……鴨嶋の叔父貴と先代の約束事を、反故にしちゃ親父に叱られます。うちは薬はやりません。今後、向坂組でヤクをやる奴は、きっちり破門にさせてもらいやす。今、下の者に様子を見に行かせました。間島がヤクに手を出しているのがわかったら、警察(ヒネ)に連絡を入れさせます。向坂不動産のマンションの間島の巣は、出来るだけ早く撤去します。」

「……坊よ。この年寄りに優しくしてくれて、ありがとぅよ。正直言うとなぁ、抗争になっても勝ち目なんから、俺ぁ、坊がうんと言ってくれなかったら、先代の位牌の前で腹を切る覚悟だったぜ。」

「え……?」

「爺が命を掛けたとなったら、泣いてる孫も仕方なく諦めるかと思ったのよ。」

黒紋付きの前をくつろげて、真新しい晒しの間から使い込まれた飴色の匕首を取dermes 脫毛り出した鴨嶋は、獲物を向坂に手渡した。


カテゴリー: 未分類 | 投稿者shuaigebb 12:45 | コメントをどうぞ

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