男子テニスで世界ランク1位のR・ナダル(スペイン)は13日にツイッターで、18日に開幕するフィーバー・ツリー・チャンピオンシップス(イギリス/ロンドン、芝、ATP500)を欠場すると発表した。
「とても残念だけど、今回の欠場をお知らせします。長いクレーシーズンの後、ドクターからのアドバイスで休養を取らなければならなくなりました。この素晴らしいテニス大会で来年会えることを願っています」
また、大会のホームページには「クイーンズ・クラブは最高の大会で、2008年には優勝を飾ったハッピーな思い出があり、今年も大会へ出場したいと思っていた。とても長いクレーシーズンを送り、最高の成績を残すことができた。大会主催者や関係者の方々、何より自分のプレーを楽しみにしくれていた全てのファンの方々にはごめんなさいと言いたい。ドクターと話し合い、自分の体が何と言っているかに耳を傾ける必要があった」とナダルのコメントが掲載されている。
ナダルはモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッド クレー、 ATP1000)で今季初優勝を飾ると、バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)とBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)でもタイトルを獲得。さらに全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)では11度目の優勝を飾る偉業を成し遂げた。
フィーバー・ツリー・チャンピオンシップスにはJ・M・デル=ポトロ(アルゼンチン)、M・チリッチ(クロアチア)、A・マレー(英国)、G・ディミトロフ(ブルガリア)、N・ジョコビッチ(セルビア)、K・アンダーソン(南アフリカ)、S・ワウリンカ(スイス)、K・エドモンド(英国)らがエントリーしている。
女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が、来週に英バーミンガム(Birmingham)で開催されるネーチャー・バレー・クラシック(2018 Nature Valley Classic )を欠場することが決まった。3年ぶりの出場となるウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)を前に休養を優先することが理由だという。
現在31歳のシャラポワは、2004年のウィンブルドンで栄冠に輝いているが、ベスト4に入った2015年大会を最後にオールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet Club、AELTC)ではプレーしていない。
2016年はドーピング違反による出場停止、昨年は予選の出場を計画しながら故障でウィンブルドンを見送っていたシャラポワは「バーミンガムでは良い思い出があるから、今年プレーできないのは残念」とした上で、「自分の体をケアし、健康な状態を確実に維持する必要がある。そして時として、このような厳しい決断を下さなければならない時もある」と語った。
現在世界ランキング23位につけているシャラポワは、前週に行われた全仏オープンテニス(French Open 2018)で準々決勝に進出したが、最終的にガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)に敗れた。