飯塚国際車いすで天皇、皇后杯

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5月19日、福岡県飯塚市で行われた飯塚国際車いすテニスで、男女シングルスの優勝者にそれぞれ天皇杯と皇后杯が贈られた。障害者スポーツの大会では初めてのことだ。
 スポーツの世界でおなじみの天皇杯、皇后杯はこれまで健常者の大会だけに贈られてきた。天皇杯は20大会、皇后杯は12大会。最も古いのは野球の東京六大学で、1946年11月に天皇杯が贈られた。これを含め天皇杯は昭和の時代に18大会へ授与され、平成は陸上と空手の2大会。皇后杯は昭和には5大会のみだったが、女子スポーツの隆盛にあわせるように、全日本女子サッカーなど7大会が平成に入って皇后杯を贈られた。


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 宮内庁は3月、飯塚国際を含む4つの障害者スポーツ大会に天皇杯、皇后杯を下賜すると発表した。天皇、皇后両陛下は皇太子ご夫妻時代から全国身体障害者スポーツ大会にほぼ毎年、20回以上出席なさるなど障害者スポーツを応援されてきた。リハビリを超えた競技性の高いスポーツとして発展してきた現状も踏まえ、天皇陛下の来年の退位を前に宮内庁が日本障がい者スポーツ協会(日障協)と協議して決めた。
 車いすテニスに加え、車いすバスケットボールの男女と車いす駅伝の大会が対象となった。ただ男子、女子という分け方になじまないものがあるのが障害者スポーツ。車いすテニスには障害が重い選手が男女混合で戦うクアードという種目があるが、今回、飯塚国際ではクアードの優勝者には何も授与されなかった。日障協は複数の天皇杯を打診したが、宮内庁から色よい返事はなかったという。障害者スポーツの魅力の1つはこうした多様性だ。今後の検討課題だろう。


カテゴリー: 15-0 NEWS, 話題のニュース | 投稿者オールサム | コメントは受け付けていません。