ネクスト・ジェネレーションATPファイナルズで、第6シードのチョン・ヒョン(韓国)が第1シードのA・ルブレフ(ロシア)を3-4 (5-7), 4-3 (7-2), 4-2, 4-2の逆転で下して優勝を飾り、初代王者に輝いた。
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同大会は、今年新設されたトーナメントで、21歳以下で、1月からシーズンが終わるまでに獲得したポイント上位7選手と主催者推薦枠1名の8選手で行われた。
8選手は、4選手ずつの2グループに分かれて総当り戦を行い、各グループの上位2名が決勝トーナメントに進出。1位通過者はもう一方のグループの2位通過者と準決勝で対戦。
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試合結果を見てもわかる通り、今大会は独自のルールが適用されており、試合形式は、4ゲーム先取(3-3でタイブレーク)の5セットマッチで、ノーアドバンテージ方式。サービスがレット(ネットに当たって相手コートに入った場合)でもそのまま試合が続行されるノーレットや、1セットにつき1回のみコーチングを受けられるオンコートコーチングなどが適用された。
また、ウォーミングアップの時間が5分に短縮。審判は主審のみで、ツアー大会のチャレンジシステムで利用されているホークアイ(ビデオ判定システム)が採用され、線審は付かなかった。
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ネクストジェネレーションの独自ルールは、今後のテニスルールになる可能性がある。その為に試験的に採用されたと言える。
新ルールの概要をまとめると以下のようになる。
新ルール①
4ゲーム先取
(3-3でタイブレーク)の5セットマッチ
新ルール②
ノーアドバンテージ方式
新ルール③
ノーレット:サービスがネットに当たって相手コートに入った場合でもそのまま試合が続行
新ルール④
オンコートコーチング:1セットにつき1回のみコーチングを受けることが可能
新ルール⑤
ウォーミングアップの時間が5分に短縮
新ルール⑥
審判は主審のみで、ツアー大会のチャレンジシステムで利用されているホークアイ(ビデオ判定システム)を線審の代わりに導入
新ルール⑦
メディカルタイムアウト1試合につき1回まで(3分間)
新ルール⑧
ショットクロック:ポイント間は25秒を厳守
新ルールのノーレットや4ゲーム先取は、草トーナメントでも採用されて来るかもしれない。現実的には草トーナメントでは、1セットマッチが多いため、4ゲーム先取の3セットマッチにすると、余計に時間がかかるため採用するとは思えない。しかし、コンソレを採用している大会は、コンソレの代わりに行うこともあり得る。実際には、1セットマッチトーナメントの代わりに、予選リーグを4ゲーム先取の1セットマッチとし、本戦を4ゲーム先取3セットマッチにすることで、大会時間を変えずに行うことも出来る為、ノーアド、ノーレット、4ゲーム先取は、拡がる可能性は高い。
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ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストラリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。
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