【フィジカルの違い】
むかし、ジャパンオープンで、ヒューイットが世界№1だったころ、ドライバーを頼まれた。
英語が喋れる(片言でしたが)、ベンツが運転できる(最新のベンツだった)
練習のため、品川プリンスへ連れていった(笑)
当時、強かったナルバンディアン(世界ランキング最高3位)と、ヒューイットのプレーを
コート内で見くらべる機会があった。
二人の違いを一番感じたのは、フィジカルだ。
鍛え抜かれた筋肉質のナルに対し、ヒューイットはしなやかな身体。
足の細さに驚いた。まるで、バンビの様。
そう言えば、日本女子テニスから世界に切り込んだ先駆者、日本№1の井上悦子選手(最高位世界26位)もそうだった。
そして、打つボールも、パワー中心、重そうなつぶしたボール中心のナルに対し、
ヒューイットは、ボールの切れ、鋭さが中心。
重点の置き方で、こんなにテニスが違うのかと、驚いた。
落ちがあって・・・・・・超、一生懸命打っているナルに対し、軽くフィーリングを感じながら打つヒューット。
なんと、練習中にナルが足を痛め、ホテルに帰ることになる・・・・・・ナルが僕に「ホテルに帰りたいので、
送ってくれないか」と頼んだけど、「僕は、ヒューイットの運転手だから駄目」(もちろん英語で・・・)
「タクシーで帰って!」と断った。(可哀想)
当時大会は、№1シードにだけ、車を付けていたのだ。
現在、34歳になっても現役選手を続けるヒューイット。
これが、ジョコビッチとナダルの差にも言えると思う。
身体の体質や、プレースタイルにもよりしょうがない部分もあるが、
テニスはしなやかさが大切だ。