錦織 苦手ガスケ克服 課題をクリア マドリッド2016
何が何だか得訳が分からずに勝利が転がり込んできた、F.フォジーニ戦。
しっかり修正してきた。
今まで0勝6敗。 しかもたったの1セットしかとっていない。
直近の去年のパリは、第1セットタイブレークで落としたが、次はATPファイナルを見越して、
勇気ある棄権。勝つ兆候は少しずつ見え始めていた。
何が敗因なんだか分からない。
少し前までは、サービス力の差があった。
確かにR.ガスケのバックハンドは素晴らしいが、錦織圭の方が今では上。
苦手意識としか言いようがない。
錦織圭自身も「確かに得意な選手ではないですかれど」と。
錦織◎ 6-4 7-5 × R.ガスケ 7戦目にしても初勝利
試合は勝利の法則、特に苦手な選手にたいするやり方を実践した。
試合は自分のペースで
1:サービスゲームが重要
2:先制が重要
3:相手の得意で勝つこと
男子シングルスではなんだかんだとサービスゲームが超重要。
トッププレーヤーでは、キープ率は7割以上。Big4では8割近くになる。
クレーコートではそれが下がるが、7割を越えると、展開が動く。
Big4の、強さ分析
その分リターンゲームの勝率が上がる。
リターンの精度、プレッシャーのかけ方で、相手のサービスにプレッシャーをかける事が出来る。
2:先制が重要
先にダウンすることで、相手のミスを誘える。
第1ゲームにダウンを先行させたのが良かった。
R.ガスケも最初は苦手意識長いので、すぐにブレークバックされるが、
先行しているので気持ち的に余裕があった。
その要素が、錦織得意のリターン。
錦織圭のリターン
少しずつ、
相手の
コースを
読み始める
ダウンザライン
クロス
意外と効果的
なのが
速く深いセンター返しだ。
サービスを打った
相手が準備できていない時に、リターンが届く。
そして進化を遂げる ストローク
3:相手の得意を封じる事
これは並のトッププレーヤーではそうしない。
錦織圭が、Big4以上の大きくステップアップするためには、絶対に必要な事。
R.ガスケ得意のバックハンドに敢えてボールを集めて、展開を作った。
最初は、バックハンド、左右に振られて、逆襲される場面も多かったが、
それだけR.ガスケにバックを意識させ、「あれ? 錦織がバックを嫌がっていない」
と思わせ、意識させる。
N.ジョコビッチがR.ナダルに勝てるようになった訳
これで注意が抜けた、フォアハンド側に、エースを奪った。
いきなりブレークに成功する。
しかしすぐにブレークバックされる、 1,2セットも同じ展開だった。
ブレークチャンスは錦織圭が圧倒的に多い。
R.ガスケは、数少ないブレークチャンスを結びつける。
良かった点、1stサ-ビスの確率を上げてきたこと
結果的にサービスのポイント獲得率を上げれたこと。
リターンからの速攻で、R.ガスケにプレッシャーを追与えらた事。
R.ガスケ得意のバックのラリー対決で、少しずつ、追込めたこと。
相手の得意に勝つことで、苦手意識は払しょくできたのではないか。
バックハンドの打ち合いは見事。
どちらが先にダウンザラインで先制するかの展開。
R.ガスケのバックハンド、ダウンザラインは見事。
懐深く構えるので、相手は動けない。
クロスの
ラリー
で相手に
バックをケアさせ
一閃振り抜くと
一瞬にして
ダウンザライン
に抜ける。
錦織圭はリターンでウィナーを取り始める。
試合の展開を早めたい錦織圭。
R.ガスケは速い展開を嫌がり、テンポを落とそうとする。
錦織圭はミスを恐れず果敢に攻めた。それがこのウィナーの数の差
錦織圭 37本 R.ガスケ18本
アンフォーストエラーも錦織圭は先日に比べてはるかに抑え込んだ
26本で、R.ガスケの20本よりも多いが、
ウィナーからアンフォーストエラーを引いた安定指数で
錦織圭は37-26=11本
R.ガス18-20=-2本 大きく差をつけた。
反省点もある
それはブレークチャンスの獲得率が低い事
ブレークされかかった時のキープ率が低い事。
パッシングショット、ミスが多かった。
錦織圭らしい、鋭く抜き去る、パッシングショットの上位陣との試合では重要だ。
錦織圭のストロークの速さがあれば、クロスで普通に抜ける。
良いロブがあるが、パッシングショットのロブの選択が多過ぎる気がする。
ネットプレー、相手の逆を突き狭いところを打つケースが見受けられるが、
完全なオープンコートが見得ている時は、オープンコートで良い。
その点は、R.ナダルの オープンコートを抜き去るシンプルな戦略 で良い。
N.ジョコビッチは40に先に成ったら、ゲームキープ率は100%に近い。
要するに競った場面では一気にすり抜ける事だ。
そこを目指して頑張って欲しい。錦織、今の錦織圭ならそれが出来る。
次の対戦は、F.フォジーニ以上につかみどころがないN,キリオス
過去は2勝だが、接戦が続く。
P.G.クエルテンバスとの接戦をフルセットの出乗り越えてきた。
ベースライン後方からでも打って来る、ランチャーストロークに要注意だ。
本日の御教訓 錦織圭がBigに並ぶために
試合は自分のペースで
1:サービスゲームが重要
2:先制が重要
3:相手の得意で勝つこと
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