錦織 復調見せベスト8へ ロジャーズカップ2016 ストロークの良さ

錦織 前日の不調を吹き飛ばす快勝 クオーターファイナルに進む
 僕は前日の試合を見ていて、左脇腹が痛いのではと、ヒヤヒヤしていた。
 初戦の2回戦 ノビコフ戦 
 相手は118位だとは言え、サービスは最速225キロ。
 錦織圭は180キロ台、調子の良い時は200キロ近くは出るので、それが調子の差だろう。
 サービスのネットが多く、腹筋に力が入らない感じがしていたからだ。
 欧米人は皆、ビッグサーバーだ。我々日本人には羨ましい限りだ。しかしその中で戦うから意義がある。
 トップ10に入っている、錦織圭は立派だ。

 しかし、試合後のインタビューで復帰戦はこんなもの、と語っていた。
 様子を見ながら、サービスのギアを入れ替えしていたのだ。
 1ブレーク差で勝てば良いと。

 錦織圭にとって今回のロジャーズカップは復帰戦であると同時に大きなチャンス。
 その理由は? 

 そして3回戦、このところダブルスで調子を上げているB.ラム。
 と言う事はネットプレーが得意。
 相手にブレーク許さず。

錦織圭 vs B.ラム 過去の戦歴。錦織圭の進化が見える。 これで2勝1敗、しっかり勝ち抜けた。
 
 第2セットでは、ラムが3回のブレークチャンスをつかんだがこれを許さず、
 たった1回のブレークチャンスをゲット。
 勝負に徹した。
 これですよこれ。
 錦織圭◎ 6-3,6-4 B.ラム
Keiramscore

 1stサ-ビスの確率は57%とまだ低いが。
 1stサ-ビスのポイント獲得率 80%でやっとトップランカーになって来た。
 2ndサービスのポイント獲得率も63%で、サービスの安定性が見え始めた。
 リターンでも相手の1stサ-ビス,2ndサービス合わせて40%のポイント獲得率だから、
 錦織圭らしさが見えたと言える。
 ブレークさせず。  実力差から言えば、こうでなくては。

 ノビコフ戦ではばたついていたフットワークも、安定性を取り戻した。
 深いボール難しいボールの処理。
 しっかり膝を曲げて、低く入り、
 軸は安定させて、振り抜く
 ここはA.ラドバンスカが先生だ
Keibslowposition

 

 しかも、打点に視線を残すのが素晴らしい。
 ボールを見るのだが、相手はしっかり把握している。

 一般プレーヤーはここで相手が気になり、相手を見て、ボールから目が離れてしまう。
ボールを見るイメージ
 打点に視線を残すと言うよりは、
 イメージとしてボールをしっかり打点まで追い、フォロースルーの反作用を助ける感じだ。

Saykeiwatchball

 このR.フェデラーの打ち方に、ボールを良く見る理由が見えて来る。
 相手のボールを見るとは?  
 ボールを見る理由  

試合のスタッツ
Keiramstats

 これで次のクオーターファイナルの相手は、I.カルロビッチとG.デミトロフの勝者となる。
 いずれにしても、錦織圭は苦手にしていない相手。

本日の御教訓 ストロークの安定性
ボールを良く見る
 1:相手のボールのラインを予測
 2:インパクトに視線を残す
 3:しっかり振り抜く

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カテゴリー: イメージ, スコア, ストローク, データ分析, 勝因, 錦織圭 | タグ: , , , , , | 投稿者tsukky 06:46 | コメントは受け付けていません。