リターン 攻める、守る? ポジショニング
リターンの特集、如何ですか?
リターン、レシーブとの違いを意識することが原点にあります。
最近のトッププレーヤーのリターンを観察すると、
凄い進化ですね。より攻撃的になっています。
より攻撃的にしたR.フェデラー、
一方、元のベースライン後方に戻した、R.ナダル。
この二人がリターンの方法の両極端でしょう。
そんなクレーコートの強豪が、モンテカルロ・マスターズに集結しています。
R.フェデラー、錦織圭はパス。
今回のリタ-ン特集で、
リターンの進化を、いろいろな観点から観察してきました。
リズム、
打点、
リターンの種類。
たかがリターン、されどリターンですね。
そして今回が、Part3 リターンの進化、ポジショニングです。
トッププレーヤー、リターンのポジショニング、大きく3つに分かれます。
ポジションと言えば、システム5の考え方が基本になります。
システム5って?
マイアミ大会、面白かったですね。
ここのコートサーフェイスは速いので、ビッグサーバーが活躍しました。
Miami ビッグサーバーの競演
サービス力に対抗して、リターンも変化、進化しました。
錦織選手も早いコートサーフェイスでのリターン、得意だったのですが。
残念ながらF.フォニューニに敗れてベスト8止まり。
体調が万全ではなかったので、仕方がないのですが。
マイアミ決勝の決勝は、数年前にタイプスリップする感覚でした。
R.フェデラー R.ナダル
攻撃力のR.フェデラー、さらに進化。サービス力アップ、リターン力もアップ。
ランキングも大幅アップ です。
二人のリターンのポジション、面白かったですね。
男子シングルスでは圧倒的にサービス優位なんですが、
ここにきてリターンに大きな変化、
進化を遂げています。
リターンの進化の例があります。
リターン、ゾーンを知る、N.ジョコビッチ、J.D.ポトロのリオの例から。
トッププレーヤーでもリターンを得意にしている選手、多いです。
A.マレー、N.ジョコビッチ、錦織圭選手ですね。
最近、大きく戦略を変えてきたトッププレーヤーそれが
A.マレー、R.フェデラーです。
一般的なリターンゲームの考え方を整理しておきましょう。
サービス優位なので、2ndサービスで勝負する。
前に詰めて、相手にプレッシャーをかける
ここ最近は2ndサービスはリターンが積極的に攻めています。
少し前までは2ndサービスと言えども、6:4でサービス優位でしたが、
最近は、逆転して4:6でリターン優位に見えます。
リターンを攻撃的にすることで、試合を優位に進めようとしています。
攻撃的なリターンでは、N.キリオスが面白い。
マイアミの準々決勝、面白かった。守備的なA.ズべレフ選手、面白かったですね。
特にリターンの
ポジションの
変化が
面白かったですね。
リターンする場所、
勝つための戦略で
ポジションを変えています。
キリオス
極端に
前に入ります。
リタの考え方は、リターンでどう攻撃するかなんですが、大きく分けて3つのタイプがあります。
1:セカンドサーブでは前に出る、攻撃型
2:調子、相手のサービス力によって、リターンのポジションを変えるタイプ。
3:基本的に下がってリターン、次から展開を考える選手。
1:より前のポジションで攻撃するタイプ
R.フェデラー、
A.マレー
N.キリオス
このタイプの選手は、そのままリターンダッシュしてネットプレーで勝負しようともしています。
いちばん極端な例が、R.フェデラーの特許とも言える、SABRセイバーです。
R.フェデラーのSABR Sneak attack by Roger
N.ジョコビッチに負けが込んで、R.フェデラーが考えた新しい作戦です。
Sneakとはずるい、こそこそ、忍び寄る、そんな意味です。
まあ、リターンダッシュの極端な例です。
R.フェデラーとN.キリオスのリターンゲーム、面白かったですよ。
二人が前に出るケースもあります。
この二人サーブ&ボレーも日常的に使いますから。
R.フェデラーの攻撃テニス
A.マレー、去年の躍進に、積極的になたリターンゲームがありました。
それまでどちらかと言うと遅攻だった、A.マレーのリターンゲーム、即攻 を多用するようになりました。
リターンを意識的に下がって防御から入る選手
敢えて下がってストローク力を活かす。セカンドサーブでも下がっています。
A.ズべレフはリターンの時に、1stサ-ビスよりも2ndサービスの方が下がっている、意外な選手です。
R.ナダル R.ナダルは驚異的なフットワークでボールを追いかけます。
辛そうに見えますが。
A.ズべレフ 最近脚光を浴びています。
キリオスとの試合、良かったですね。きりオープンスキルの怒涛の攻撃に敗れましたが。
G.モンフィルズ も防御型の選手ですね。
防御型の選手の場合、下がっている分、左右の動く距離が増えます。
粘りが身上とはいえ、体力的にきついのは事実です。
サービスによって臨機応変にポジションを変えるプレーヤー
S.バブリンカ 攻撃的なプレーヤーですが。
錦織圭 前に出ている時の方が勝っている感じがあります。
R.ガスケ
リターンゲームが得意の錦織圭
試合のトスでリターンを選ぶ選手は少ないです。
F.ベルダスコもそうですね。
錦織圭選手の場合、大体リターンを選びますが、相手はサービスを選びますから。
F.ベルダスコ戦では、錦織圭がやむなくサービスを選択することもあります。
一般プレーヤーにお勧めのリターン―ポジションは?
オーソドックスな、ベースライン付近でしょう。
1stサ-ビスに対しては少し下がり目、
2ndサービスは少し前に出ます。
ただ時々は、リターンダッシュのそぶりを見せるなど変化を見せましょう。
一般プレーヤーの方は、下がってストローク勝負は棄権なのでやめた方が良いと思われます。
ベースライン後方からのハードヒットが出来る
弾んで逃げるサービスに追いつく、反射神経とフットワークが必要だからです。
オーソドックスなリターンをする選手が少なく感じます。
オーソドックス、1stサ-ビスには下がって、セカンドサーブには前に詰める選手ですね。
N.ジョコビッチ
J.W.ツォンガ
ダブルスをされる方は、下がらず、前に出る方が、ダブルス的です。
同じようなリターンですが、ダブルスとシングルスでは大きく違います。
次回は、リターンの最終章、ダブルスのリターンとシングルスのリターンの違いです。
お楽しみください。
リターンのコツ
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