男子ダブルスでステイバックする選手を書いていきたいと思います。第一弾はマルク・ロぺスです。グランドスラムタイトル(全仏)、ツアー最終戦、オリンピックと3つのメジャータイトルを持っており、現時点で最も実績のあるステイバックでダブルスをプレーする選手と言えます。
マルク・ロペス(Marc Lopez)
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国籍 スペイン
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生年月日 1982,7,31
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身長175cm 体重72kg
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右利き 両手打ちバックハンド
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サイド アドサイド
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主な成績 2012 ATPツアーファイナルズ 優勝(w/グラノイェルス)、2014 全米オープン 準優勝(w/グラノイェルス)、2016 全仏オープン 優勝(w/F.ロペス)、2016 リオオリンピック 金メダル(w/ナダル)
経歴
私がマルク・ロぺスのプレーを最初に見たのは2012年のデビスカップ1回戦(スペインvsカザフスタン)です。この前年、スペインはナダル、フェレール、F.ロぺス、ベルダスコという当時のドリームチームでデビスカップを制覇しました。ところが2012年はこの4選手が揃って代表を辞退してしまい、スペインはいわば「二軍」での闘いをよぎなくされます。マルク・ロペスはこの時ダブルス要員としてデビスカップ代表に選出され、グラノイェルスとのコンビでチームの勝利に貢献しました。
この2012年シーズンはマルク・ロペスにとって飛躍の一年となります。それまで様々なスペイン選手とダブルスを組んでいましたが、デビスカップ1回戦を皮切りにほとんどの試合をグラノイェルスと組んで出場するようになりました。グラノイェルス/ロペス組はシーズンを通して安定した成績を収め、年間の上位8組しか出場できないツアー最終戦(ATPツアーファイナルズ)の出場権を獲得します。予選ラウンドでブライアン兄弟を破るなどの番狂わせを演じ、初出場にして優勝を飾ります。デビスカップ1回戦の時点で42位だったランキングはシーズン終了時には6位までジャンプアップし、スペインの「二軍」相当の選手から、ダブルスのエースとしての地位を確立しました。
2015年でグラノイェルスとのペアを解散し、2016年~現在はF.ロペスとペアを組んでいます。昨シーズンはこのペアで全仏オープンを制しており、連覇に期待がかかります。
プレースタイルなど
マルク・ロペスのプレーの特徴は、これだけ実績のある選手に大変失礼ですが…バックハンドの下手さです。以前はバックを打たされたらとりあえずロブで逃げるしか選択肢がないような状態でした。最近は多少マシになりましたが、このレベルの選手としてはお粗末と言わざるを得ません。それでもこれだけ勝てるのは反応が早く、かつ動きが速いのでほとんどのボールをフォアに回り込んで打つことができるからです。反応早さはネットプレーでも活かされていて、強いボールもしっかりブロックして角度のあるボレーを打ちます。
技術的に改善の余地があるのは前述のバックハンドとサーブでしょう。175cmと小柄のは確かですが、ファーストサーブでも150km/h程度なので、もう少し良いサーブが打てるのではないかと思います。
関連リンク
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ATPの選手ページ
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日本語版ウィキペディア
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Tennis Explorerの選手ページ
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【YouTube】2011年 マスターズ1000 インディアンウェルズ準決勝 ロペス/ナダル組vsフェデラー/ワウリンカ組
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【YouTube】2012年 ATPツアーファイナルズ予選ラウンド グラノイェルス/ロペス組vsブライアン兄弟 ハイライト
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【YouTube】2016年 全仏オープン決勝 ロペス/ロペス組vsブライアン兄弟 ハイライト
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