こんにちは!貴男です。
今日は、質問で頂いたサンプラスと金子さんのことについて書きたいと思います。サンプラスと試合での対戦はありませんが、先日のアガシ同様に全豪オープンの期間中にコーチの伝手でゲーム練習をする機会がありました。僕のジュニア時代の憧れはエドバーグとベッカーですが、サンプラスがグランドスラムで優勝するようになって、サーブでの体の使い方は参考にしていたし、サーブ&ボレーでウィンブルドンを連覇する姿は、憧れでもありました。
そんな選手と練習する機会を得た時は、あのサーブを受けられる感じられると思うだけでワクワクしました。実際にゲーム練習が始まるとサーブのコースを予測することが難しく、何とかリターンを返したとしてもボレーで追い込まれる場面ばかりでした。特にセカンドサーブの回転量が凄まじく、ブロックリターンで返すとボールが浮いてしまうことが多かったので、しっかり打ち込むようにしたら1度だけブレークすることが出来ました。
これは練習でのことなので、本番の試合でそうさせてくれるかは分かりませんし、自分のサーブを全てキープすることさえも簡単ではありませんからね。そしてサンプラスのストロークは、バックハンドでスピンとスライスを使ってゲームメイクしながら、フォアハンドのランニングショットのクロスカウンターで追い込む形を得意としていました。当時のライバルだったアガシやクーリエでも、このカウンターを防ぐのは大変でしたし、何よりもサーブ力がずば抜けていたのでグラスコートでは、異常な強さを発揮していました。
さて金子英樹さんについてですが、学年としては僕の3つ上で堀越高校と桜田テニス倶楽部の先輩です。1995年の全日本選手権2回戦で初めて対戦し、第1セットを取ったのですが、第2セットとファイナルセットを取られて負けました。左利きで体格こそ小柄な選手でしたが、ストローク戦で様々な球種とコースを使って相手を追い込み、アングルショットやトップスピンロブに翻弄されたのを覚えています。
金子さんは、サーブとスマッシュは左で打つのですが、ストロークでは、右利きの感覚でフォアハンドどバックハンドを打つ選手だったので、リターンでは、左利きのサーブに備えなければいけなくて、ストロークでは、右利きのパターンと戦わなくてはいけませんでした。選手時代は、デ杯で一緒に戦うことが出来ましたし、金子さんがコーチになってからは、バンコクでのジュニアキャンプやシンガポールでのイベントなどで一緒になる機会があり、テニスに対する考え方も面白く、色々な部分で共有させてもらっています。次の質問については、明日以降に書かせてもらいますね。
それでは、また・・・・。貴男
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北海道札幌市出身。世界ランキング最高102位。武器はサーブ&ボレー 6歳でテニスをはじめ、堀越学園時代にインターハイで3冠(単複・団体)を達成。1995年にプロ転向。 四大大会では7度の本選出場を果たし、2003年のウィンブルドン選手権と2005年の全豪オープンで2回戦に進出。 また、ジャパン・オープンでは2度のベスト8進出を果たし、2005年には岩渕聡とのペアで日本人ペアとして初のATPダブルス優勝を達成。2006年大会では王者ロジャー・フェデラーから1セットを奪う大健闘を見せた。
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