だいぶ涼しくなってきましたね^^
みなさんにとって、〇〇の秋って何ですか?
スポーツの秋!
テニスの秋!
そして…読書の秋!
ということで、
前回のまんが古事記に引き続き、
今回も本を紹介しながら
書いてみようかと思います^^
今回は、新渡戸稲造の『武士道』です^^
実はこの本も漫画で読みました(笑)
ところで、新渡戸稲造を知っていますか?
以前、五千円札の肖像になっていた方ですね。
現在の東大で学んだ後、
『少年よ大志を抱け』という名言を
残したクラーク先生で有名な、
現在の北海道大学で学びます。
その後アメリカ、ドイツへ留学し、
アメリカ人のメアリーさんという方と
結婚しました。
これだけでも
とてもエリートな感じがしますね^^
そんな新渡戸稲造ですが、
この『武士道』が書かれた、
きっかけがおもしろいのです。
あるとき、外国人の友人と散歩をしていて、
宗教の話題になったのです。
『日本の学校では宗教教育がないのですか?』
と聞かれ、『ありません』と返事をすると、
『宗教教育がない!
それでは日本人はどうやって、
道徳教育を授けるのですか?』
と聞かれました。
その質問に新渡戸稲造は、
『愕然とし、
すぐに答えることができなかった』
のだそうです。
そして、
善悪や正義の観念を形成しているさまざまな要素を分析してみて初めて、そのような観念を吹き込んだものは武士道だったことに気づいたのである。
(中略)
私の妻から、なぜこのような思想や道徳的習慣が日本でいきわたっているのか、という質問を何度も受けた(新渡戸稲造著『武士道』より)
と書いています。
日本人は宗教教育がないのに、
どうしてあんなふうにまとまりがあって、
礼儀正しいんだろう?
言われてみればそうですよね。
海を渡った場所からは、
日本人は不思議に映ったのでしょう。
奥さんから何度も聴かれ、
友達にまで聴かれたら
考えてしまいますよね。
こうして新渡戸稲造が分析して、
まとめたのが『武士道』なんです。
“武士道” というと、
武士だけが持っている精神のように
感じるかもしれませんが、
武士だけではなく商人や農家の人、
日本人みんなの根底に流れているものであると、
新渡戸稲造は海外に紹介したのです。
英語で書かれアメリカで出版されたのですが、
これが大ヒット。ヨーロッパにも広まって、
たちまちベストセラーになりました。
ルーズベルト大統領が自ら読まれ、
友人たちに配ったという記録もあるんだそうです。
すごいですね^^
つまり、後から日本に入ってきた。
『武士道』は逆輸入のようなものです。
実はこの『武士道』の精神が流れているのが、
行動コミュニケーション学です。
弊社テニスアカデミーの
オリジナルプログラムであるeggプログラムには、
行動コミュニケーション学を取り入れています。
そして僕は今、行動コミュニケーション協会の
プレミアムマスターとして、
講座に登壇もしています。
武士が大切にしなければならないことを
いくつか説いているのですが、
その中に仁(じん)があります。
行動コミュニケーション学でも、
この仁を大切にしています。
簡単に言うと、仁とは、思いやりの心です。
どんなに立場や権威のある殿様であっても、
相手を思いやる心がなければ駄目。
そんなことも『武士道』には記されているんです。
では、武士の仕事とはなんでしょうか?
それは、日本人のお手本となるような
美しい生き方をすることです。
美しく生きるためには、
克己心が必要だと思います。
つまり、自分に打ち勝つ力です。
自分に打ち勝つためには、
良いところも悪いところも含めて、
自分を知らなければ、できないですよね。
武士道の精神が流れている
行動コミュニケーション学では、
自分自身を知ることを大切にしています。
克己心を育てる学問は、
少ないのかもしれません。
でも克己心があれば、
苦しい状況になったときでも、
毅然としていられます。
そんな人はかっこいいし、
僕は美しいと思います。
武士道を読んで『美しく生きる』ということに、
すごく感銘を受けました。
どんなことがあっても、
武士のように美しく生きていく!!
読書の秋に、武士道もおすすめですよ〜^^