ジョコビッチ、ナダル、フェデラーは、本当に凄いんだなとつくづく思った。
決勝戦、ギリシャのチチパス対セルビアのジョコビッチの試合は、準決勝戦のジョコビッチ対ナダル戦以上に盛り上がったかもしれない。
それ位壮絶であった。
第1セット、第2セットをチチパスが連取し、誰しも今日はチチパスが優勝だと思ったに違いない。
それ位チチパスのテニスには凄みがあった。
何故なら、第1セットからジョコビッチは調子も良く、チチパスを上回っていた感があったにも関わらず、セットを落としてしまった。
第2セットはチチパスは完璧、セットを連取した。
まさかジョコビッチがカムバックするとは思えなかった。
しかし、ジョコビッチはトイレットブレイクの後、3セットを連取して勝利した。
これはチチパスが調子を落としたのではなく、第3セットから、ジョコビッチが全く別次元のテニスを展開したのである。
第3セット以降、ジョコビッチは全くミスのない完璧な試合運びで、チチパスを全く寄せ付けなかった。
「これがBIG3の強さなのかな?」と全世界のテニスファンに思わせた。
フェデラーが20回、ナダルが20回、ジョコビッチが19回、グランドスラムを優勝している。
BIG3でトータル59回優勝している計算になる。
年間に全豪、全仏、ウィンブルドン、全米のグランドスラムは4つしかない。
約15年間、BIG3がグランドスラムを独占している状態だ。
新陳代謝がない状態であった。
チチパスがあれほど素晴らしい試合をしても、優勝出来ない大きな大きな壁があったとしか言えない。
最近、BIG3もそろそろ新旧入れ替わりの時期かな?と思われて来た。
でも、ジョコビッチの優勝により、BIG3の活躍はまだまだ続きそうな雰囲気である。
もちろん僕自身、BIG3のテニスをずっと見たいという気持ちもある。
でもチチパス、ズべレフ、ティーム等の若手が更にテニスを磨き、高みを目指してくれる事に期待したい。
兎に角ジョコビッチの優勝に心からおめでとうと言いたい。