マドリッド 決勝
R・ナダル D・ティエム
7-6(8)、6-4
3勝1敗で迎えた5度目の対戦は
マドリッドの決勝という舞台だった
この1敗は昨年のアルゼンチンオープンで
負けたものだった
水を飲んでも飲んでも
喉がかわいて仕方なかった
クレーが得意だというティエムが
ナダルを左右にふっても
懸命に走り回り
まさに不屈の精神で
ボールに食らいついた
敗北は敵ではない
敗北を怖れる心が敵なんだ
wowowで何度も流れたこの言葉を
思い出していた
ナダルにとって
メンタル面は生命線だ
今のナダルにとっての敵は
ケガだけだろう
ティエムに彼のプレーをさせてはならない
主導権は渡さない
負けない
強いナダルがそこにはいた
第1セット 先にブレークを許し
必死に追いかける展開
第6ゲームで追いついた時は嬉しかった
タイブレに入ってからも
先にミニブレされて
ハラハラドキドキした
1時間18分でこのセットをもぎ取った
第2セット いきなりチャンスがやってきた
第1ゲームでブレークに成功する
第2ゲーム 4度のDの末にキープする
第9ゲーム 40-15まで行くが逃す
第10ゲーム 15-40まで追い詰められたが
4度のDの末にナダル渾身のプレーで優勝した
優勝した瞬間
ナダルは赤土のコートに膝まずき
両手で顔を覆った
試合後はミネラルウォーターを一気飲みした
喉が渇いているのも忘れ
呼吸の仕方も忘れた
思えば昨年欠場したときは
毎日うつむくことしか出来ず
本当は凹んでいるのに
強がり作り笑いをした
勝てないときは
叱咤激励するのが精一杯だった
そしてナダルは強くなって帰ってきた
今季3度も君を祝福できるなんて・・・
「ナダル・・・おめでとう 」
君に出会えて本当に良かった
人をスキになるのに
理屈などいらない
VAMOS!! RAFA!!