ナダルに一目惚れしてから
14年という月日が流れていた
長い月日と人は言うけど
私にとってはあっという間だった気がする
2006年の初夏、君に出会った
忘れもしないウィンブルドンの決勝戦だった
その頃の私はスポーツ全般に疎かった
眠れずに何気なくつけたテレビ
それは初めて見るテニスという競技だった
君は右から左へと懸命に走り回り
これは取れないだろう、と思うボールにも食らいつき
尚且つその黄色いボールを
凄い所へ返して汗を拭った
長髪が風になびいたとき胸が苦しくなって
生まれて初めての一目惚れをした
人生には幾つかの分岐点がある
私の分岐点は間違いなくあの日だった
その当時、抱えていた悩みなど忘れ
画面に釘付けとなり無我夢中で君を応援していた
その青年の名前は ラファエル・ナダル
負けたときは涙が後から流れて止まらなかった
だから2008年に優勝したときは
言葉にならない位にうれしかった
その年の8月18日に王者になった
北京オリンピックでの金メダルは誇りだ
唯一の後悔はナダルの2005年を知らない事だ
2010年は全米オープンで初優勝して
生涯グランドスラムを達成した年に初来日した
2年続けて生ナダルに会えて嬉しかった
嬉しい出来事、悲しい出来事、沢山あった
ナダルが負けて悲しむ事よりも
ケガで大会を欠場する事の方が辛かった
ラファエル・ナダル
悩んだり傷ついたりしながら
人は成長していくんだろう
もしもあの時、ナダルに出会っていなければ・・・
深夜に起きてテニスを見る事も
感動して涙を流すこともなかった
ナダルは私の心の支え
水や空気と同じくらい
私にとっては必要不可欠
人に褒められる事はあまりないけど
ナダルを好きになったことは自慢だと思う
インディアンウェルズまで、あと4日
ナダルに会えるのを楽しみに待っている
VAMOS!! RAFA!!