月別アーカイブ: 2022年9月

今日で9月が終わる

出会いと別れの季節の

春の次に

好きな季節の秋

秋は何処か物悲しくて

哀愁があるから好き

だけど今年の秋は

何度、ナダルに会えるだろう。

16年前の初夏から

ナダルを追い求めた

こんなにテニスが好きになったのも

ナダルがそこにいたからだ

ナダルのテニスは

落ち込んでる日も

悲しい日も

全部、忘れさせてくれた

そしてナダルの人柄にも

どんどん惹かれていった

2008年の全米オープンで

対フィッシュ戦は午前2時過ぎに終わった

集まった記者たちに

ナダルは開口一番

「こんな時間まで残っててくれてありがとう。」

とさりげなく言ったナダル

試合後、疲れている選手が

ごく自然に言える言葉ではない

激しいプレースタイルとは真逆に

「部屋でのんびり過ごすのが好き。」

という言葉を聞いた時に

そのギャップにやられた

ナダルが今まで発してきた言葉も

芯があって好感を持つ

「僕はより成長するために

自分がやるべきことを毎日やるだけだ。

僕は自分を基本的に冷静な人間だと思っている。

自分自身を制御できなくては試合で戦う事は出来ない。」

「大切なのはタイトルやランキングではなく

対戦相手にチャレンジすることさ。」

「プレッシャーは毎日感じているけど

それはもっと強くなりたいというプレッシャーだ。」

潔く負けを認める

困難を受け入れる

毎日、努力する

「自ら進んで苦しむんだ。

苦しみながら楽しむことを学ぶんだ。

そうやって苦しむのは長い目で見れば

素晴らしいことだと思う。」

いつでも謙虚で

ナダルの言葉には愛がある

ATPツアーファイナルズは

11月13日から始まる

そこにナダルの姿があると信じて

楽しみに待ちたいと思う

明日から10月

今年もあと3ヶ月・・・

VAMOS!! RAFA!!

　レーバーカップ　最終日　

ベレッティーニ　マレー　　アリアシム　ソック

６－２、３－６、８－１０

ジョコビッチ　　アリアシム

３－６、６－７（３）　

チチパス　　ティアフォー

６－１、６－７（１１）、８－１０　

レーバーカップは終わった

3日間のチーム戦

青のウェアと赤のウェアに分かれて

ビッグ4がロンドンに集結した

特に初日は感傷的になった

ロジャー・フェデラーが

最後の舞台に選んだレーバーカップ

ナダルとのダブルスを切望し

ナダルとフェデラーのダブルスが実現した

惜しくも敗れはしたが

勝敗以上に二人が揃ってコートに立つ

同じ時間を共有し

同じ目的を共有し合った

ナダルには目標になるプレーヤーは

すぐ近くにいた

ロジャー・フェデラー

プロテニスプレイヤーとして模範になり

数々の栄光を成し遂げた

2001年、15歳のナダルは

プロに入ることを決断した

フェデラーはウィンブルドンの4回戦で

優勝候補のサンプラスを撃破していた

2004年のマイアミで初対戦してから

18年の時間が経過した

これまで40回の対戦記録が残っている

リスペクトし合い

互いが互いを必要とし成長していった

時には冗談を言い合い

笑いが止まらなくなった時もあった

支度の遅いナダルに

イラついた事もあったかもしれない

ナダルのクレーでの81連勝を

止めたのはフェデラーだった

ウィンブルドンはフェデラーの独壇場だった

2008年、6連覇に挑むフェデラーを

止めたのはナダルだった

24年間に渡る現役生活に

終止符を打ったフェデラー

その隣には号泣するナダルの姿があった

引退試合でこんなに心が乱されるのは

私自身、初めての事だった

それはそう遠くはない未来にやって来る

ナダルに思いを馳せたからだった

純粋にテニスを愛し

テニスに愛されてきた二人の物語

ナダルの「その日」が来てしまったら

一体、私はどうなってしまうのだろうか。

今はもう少しだけ夢を見ていたい

ラファエル・ナダルとロジャー・フェデラーの

ライバルリーは終わった

今後は友として物語は続いて行く

レーバーカップは

チーム・ワールドの優勝で幕を閉じた

ナダルの旅は

今後も続いて行く

かけがえのないものとして・・・

VAMOS!! RAFA!!

　レーバーカップ　

R・ナダル　R・フェデラー　　J・ソック　F・ティアフォー

　６－４、６－７（２）、９－１１　

フェデラーの瞳には涙があった

そしてまたナダルの目にも涙があった

涙なしでは語れない

ロジャー・フェデラーの引退

いつもフェデラーは

ナダルの前を歩いていた

フェデラーの背中を追いかけていた

切磋琢磨し合って来た二人

そんな二人の物語は終わる

また新しい物語が始まる

ナダルにとっては

フェデラーの存在はあまりにも大きかった

私自身もこんなに

心が空っぽになるなんて

思わなかった

駄目だ。

今日は言葉にならない

また改めて書くことにしよう。

VAMOS!! RAFA!!

「友人、そしてライバルのロジャーへ。

この日が来なければ良かったのにと思う。

僕個人にとっても世界のスポーツ界にとっても悲しい日だ。

この数年間、コートの内外で多くの素晴らしい瞬間を

あなたと共有できたことは

喜びであると同時に光栄なことだった。

これから先も一緒に過ごす時間はたくさんある。

まだまだ一緒にやりたいことがたくさんある。

今は奥様のミルカ、子供たち、ご家族と一緒に

これからの人生を楽しんで欲しいと心から願っている。

ロンドンで会おう。」

2022年9月15日

スイスの偉大な英雄

ロジャー・フェデラーは

引退を表明した

私が初めてフェデラーを見たのは

2006年のウィンブルドンの決勝だった

華麗で美しいロジャー・フェデラーと

野性的で泥臭いラファエル・ナダル

二人の対戦が一番、好きだった

過去形なのが今はとても辛い

社交的で流暢なロジャー・フェデラーと

素朴で不器用なラファエル・ナダル

プレースタイルも性格も異なる二人

共通点は負けず嫌い

芝の王者、フェデラーになかなか勝てず

最初は憎いとさえ思ったものだ

「ナダルとフェデラー」

そんなタイトルの記事を

初めて書いたのは

今から12年も前のことだった

二人が戦えば全てがスーパープレーになる

レベルの高いテニスがそこにはある

質の高いラリーの応酬

フェデラーが拾い角度のあるボールを返す

ナダルも負けじと拾いまくる

見ている者に勇気と感動を与える

「ナダルとフェデラー」

二人にしか分からない空気感

二人が起こす化学反応

テニスというスポーツを使って

二人でミラクルを起こす

私の中では

ナダルが負けて許されるのは

ロジャー・フェデラーだけだった。

互いが互いを認め合い

フェデラーが居なければ

今のナダルはいなかった

その逆も然り

最大のライバルの存在が

上手く噛み合って

あそこまで二人を強くさせた

今月の23日～25日のレーバーカップを

引退の舞台に選んだフェデラー

ウィンブルドンで引退すると思っていた私は

余計に驚いた

一つの時代が終わりを告げる

フェデラーはナダルの道標だった

「引退」

それは誰もが通る道

最後に贅沢を夢見ていいのなら

もう一度、二人のダブルスが見たい

もっともっと贅沢が言えるなら

もう一度だけ

二人の対戦が見たかった・・・

VAMOS!! RAFA!!

　全米オープン　4回戦　

R・ナダル　　F・ティアフォー

　４－６、６－４、４－６、３－６　

ナダルがコートを去って行く

どんな理由があったとしても

負けるのはいつだって悲しい

それは大会8日目のデイセッション

セカンドウィークに突入したばかりの

4回戦の出来事だった

正直、ここで負けるとは思わなかった

思わなかったから余計に

気持ちの整理をつけるのに

時間が必要だった

4回戦、ナダルは2勝0敗だった

24歳、26位のティアフォーに負けた

ティアフォーの勢いを

押し戻すことが出来なかった

私たちの全米オープンは

終わりを告げた

ベスト4の椅子に座ったのは

ハチャノフ　

ルード

アルカラス

ティアフォー

ナダルが負けた時点で

興味は薄れたものの

未練があるのは悔しいからだ

ナダルのグランドスラムでの連勝は

２２でストップした

9月23日～レーバーカップが始まる

一応、ナダルの名前はあるが

もう少し様子を見よう

　ラファエル・ナダル　

様々な事を乗り越えて

まさに満身創痍のナダル

今年は全豪オープンで

優勝カップを掲げ

全仏オープンも優勝してみせた

ナダルと夢見る事は忘れたくはない

時間を忘れて

ナダルのテニスにのめり込む

生きていれば

苦の方が多いかもしれない

楽しみを見つけ精一杯、生きる。

たまには現実逃避もしたくなる

弱音を吐いては立ち上がる

そんな繰り返しでいいのかも。

自分らしさを忘れずに

もう少し、頑張ってみよう

VAMOS!! RAFA!!

　全米オープン　3回戦　

R・ナダル　　R・ガスケ

　６－０、６－１、７－５　

大会6日目、ナイトセッション

今日の相手はリシャール・ガスケ

91位のナダルと同じ年、１８３㎝

練習では鼻に絆創膏を貼っていたが

絆創膏は取れていたものの

まだ傷は痛々しかった

ガスケとは17戦17勝

18度目の対戦だった

ニューヨークは午後7時

気温は24度を指していた

ナダルからのサーブ

いきなり０－４０の大ピンチ

ワイドサーブ、ガスケのリターンが返らず、１５－４０

ラリーからガスケがネットで　３０－４０

（もう一本、凌いでくれ

ナダル、バックハンドのダウンザラインでＤ

ナダル、センターにサーブ、Ａｄナダル

ガスケがアウト、

重要な1ゲームをナダルがキープした

今日はパパと妹さんが観戦に来ていた

ナダルの大きな力になる

第1セットはＤも多かったが

ガスケ相手にベーグルを焼いた

第2セットもガスケは1ゲームしか取れなかった

38分で６－１とした

（もつれるな　このまま行け）

ナダルが動の天才なら

ガスケは静の天才だろう

ジュニアの頃はガスケの方が有望視されていた

第3セット、ガスケからのサーブ

いきなりナダルがブレークした

ガスケもギアを上げてきた

第4ゲームでブレークバックされてしまう

ナダルは冷静だった

17連勝中の強みだろうか。

負けるとは思わなかった

競ってもナダルが勝つと信じていた

第12ゲーム、ナダルのＳＦＭ

ナダル、痛恨のＤＦでファーストポイントがガスケ

今日はＤＦが8本あった

ガスケのバックハンドがアウト　１５－１５

ガスケが大きくアウト　３０－１５

ガスケがネットで４０－１５

ナダルにマッチポイントが来た

センターにサーブ、リターンがアウト

その瞬間、ナダルはガスケを撃破した

3年ぶり12度目のベスト１６進出を果たした

今大会、初めてのストレート勝利

この勢いのまま

ナダルには勝ち進んで行ってもらいたい

次の4回戦の相手はＦ・ティアフォー

シュワルツマンにストレートで勝って来た

ナダルも自信を持って

ナダルらしく戦って欲しい

負けるな　ナダル

VAMOS!! RAFA!!

　全米オープン　2回戦　

R・ナダル　　F・フォニーニ

　２－６、６－４、６－２、６－１　

今年最後のグランドスラムは

ニューヨークで行われる全米オープン

今日の相手は曲者のフォニーニ

18度目の対戦だった

ナダルからみて13勝4敗だったが

この4敗が強烈すぎて

全米オープンでは0勝1敗だった

試合前に左手の人差し指を怪我したという

心配な情報が入って来た

日本時間の午前10時45分頃～

ナダルが登場した

今日はナイトセッションの第2試合だ

またしても第1セットを２－６で落とした

第2セットはブレーク合戦になった

２－４になったときは

嫌な雰囲気になった

何処かでブレークバックしなければ

このセットも落とすことになる

嫌な汗が流れる

がんばれ

踏ん張れ

第7ゲームからナダルが挽回して

このセットを52分で奪い返した

ナダルが人差し指のＭＴＯを取ったり

フォニーニが右足のＭＴＯを取ったり

ナダルがラケットで鼻を切ってＭＴＯになったり

大変な試合になったが

最後にはナダルが勝つ

悪ければ悪いなりにプレーする

相手に隙を与えない

終始、ナダルは集中力を切らさずに

一球にかける思いで戦った

35歳のフォニーニを撃破した

ナダルは2時間42分で3回戦に進む

3回戦の相手はリシャール・ガスケ

91位のナダルの同期

ジュニア時代は苦い経験をした

　ラファエル・ナダル　

トニはバルセロナのファンで

ミゲルもバルセロナでプレーしたのに

なぜレアルを応援するのと問われたナダルは

こう答えている

「ハートはコントロール出来ないよ、no?」

そう心はコントロールできないもの

だから私たちは懸命に

ナダルを応援する

ナダルのあの笑顔が見たいから・・・

VAMOS!! RAFA!!