全仏オープン 1回戦
R・ナダル A・ズべレフ
3-6、6-7(5)、3-6
今朝は目覚めの悪い朝だった
心はどんより曇り空
下を向いていたら
気持ちも下を向く
目線をたった1ミリ上げるだけでいい
花の都 パリの初夏・・・
275位、ノーシードのナダル
フィリップシャトリエにナダルが
2年ぶりに帰って来た
ドキドキ・・・ドキドキ・・・
隣の人にも聞こえてしまう程
心臓がバクバクと鳴り止まなかった
ナダルにとっては大きな意味のある
魔法のような場所
夢の大舞台
ローランギャロスを愛し
ローランギャロスに愛され続けてきた男
ラファエル・ナダル
初戦の相手は第4シード
A・ズべレフ、27歳、198㎝
午後10時12分、爽やかな水色のウェア
ミントグリーンのバンダナ、リストバンド
ナダルは登場した
出だしが肝心だった
チャンスは必ず来る
言い訳をせず
自分のプレーに集中する
ネットに出て圧力をかける
一球でも多くボールを返す
スペイン国旗が力強く揺れていた
ソファーに背中をつける事はない
常に前かがみ
それでも信じる事しか出来なかった
ガッツポーズを作って
自らを鼓舞して戦うナダルの姿
全ての魂を注ぎ込んで
今できる事をして
最後まで戦い抜いた
ナダルは立派だった
フォアの逆クロスがアウトになって
ナダルの全仏オープンは
終わりを告げた。
3時間5分だった
112勝4敗
たった「4敗目」のことだった
ただそれだけのこと
理想的ではなかったズべレフとの1回戦
ジョコビッチ、アルカラス、シフィオンテク
フェレールやトニの姿もあった
誰もが夢を見て
誰もが一目を置く存在
注目の一戦だった
バモスの言葉も
意味も知らなかったあの頃
ナダルに出会えて
人を思う気持ち
ふるさとを想う心
謙虚さと感謝
何よりも最後まで諦めない
精神論を学んだ
思えば去年の5月18日(木)
アカデミーで会見をして
その年のローランギャロスで
プレーしない事を発表
2024年はおそらくプロツアーでの
最後の年になると引退を示唆した
あれから約1年・・・
ラファエル・ナダル
君はこのままでは終わらない
終われないと言った方が正しいだろうか。
何度も何度も怪我をして
そこから幾度も這い上がって来た
ナダルを応援しているつもりが
今回も君から勇気と
ポジティブな言葉をもらった
「僕はこんな状況でも第2セットで
サービングフォーザセットがあった。
そして第3セットでもリードした場面があった。
つまりそこまで遠くはなかったんだ。
それが僕の感覚だ。
最後には自分のゲームと
自信を積み上げていく準備が出来ていた。
しかし目の前には非常にタフな相手がいたから
競争の時間はなかった・・・」
私たちの全仏オープン2024
負の感情だけが出てくる
長い長い大会になりそうだ
VAMOS!! RAFA!!