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　ウィンブルドン　3回戦　

R・ナダル　 　K・カチャノフ

　６－１、６－４、７－６（３）　

ジメジメ・・・梅雨・・・

降ったり止んだりの梅雨・・・

夏が来る前の準備をしていた

７月７日　七夕の日

ウィンブルドン　大会５日目

日本時間の２３時３０分頃～

白いウェアに身を包み

颯爽とナダルが登場した

初対戦だったし

カチャノフはニュージェネレーションで

期待されていたし

とにかく背が高いし

余計に心配していた

カチャノフの強打が怖かった

ナダルは必死に食らいつき

チャンスを待った

しびれるようなバックのクロス

ナダルのフォアの逆クロスも芸術的だ

勝てて嬉しい

ストレートで勝ててうれしい

wowowで放送があると告知しながら

第３セット　２－２のところで

放送を切ったときは

唖然としたが・・・

その怒りもナダル勝利のおかげで収まった

いつ見てもタイブレはドキドキする

W　４１、　UF　１９

理想的な数字を残し

ナダルはセカンドウィークの４回戦へ進んだ

２時間１５分だった

ナダルのテクニックが光る一戦だった

「いい準備をして良いプレーをして

目の前の相手と戦うだけだ。」

　ラファエル・ナダル　

君の無限の可能性を信じている

その可能性にすべてを懸けてみたい

VAMOS!! RAFA!!

　ウィンブルドン　2回戦　

R・ナダル　 　D・ヤング

　６－４、６－２、７－５　

芝のグランドスラム

ウィンブルドン・・・大会３日目・・・

ナダルの試合はセンターコートの

第３試合に組まれた

第１試合の女子の試合が

フルセットでもつれた為

ナダルは深夜の２時半頃に登場～

昨夜の様にジョコビッチやフェデラーの

相手が途中棄権するかもしれないし

フルセットでもつれるかもしれないし

試合開始時間が読めない

ずっとパソコン前のソファーで待機する

レフティーのヤングとは３度目の対決だった

芝では初対戦だったから

少し緊張し少しだけ心配だった

ハードでは２連勝中～

ローランギャロスの決勝から

まだ１か月も経っていないのに

クレーではクレーでの戦いをし

芝では芝の戦い方をする

身体能力が半端ない

胸がドキドキして

胃がキリキリ痛むけど

嫌いな痛みでは決してない

ナダルが繊細にペットボトルを２本並べる

タオルの飛び出た糸を歯で切る

サーブする前に眉を上げる

芝なのにシューズをラケットで叩く

ナダルのすべての所作がスキ・・・

回り込んでからのフォア

かみしめながらのガッツポーズ

バックのクロス

ナダルのブレない姿勢がそこにはあった

自分を貫くことは

とても勇気が必要なことだと思う

ネットへの詰めが素早い

スライスの使い方が絶妙だ

ナダルはいろんな工夫をしながら

ヤングのフォアを封じ込めた

アウトと見せかけて

コートに吸い込まれていくボール

リターンの素晴らしい事

２時間１１分でナダルは３回戦へ進んだ

最後のサービングフォーザマッチで

ブレークされたときはひやっとしたが

今日もストレートで勝てて良かった

一番はナダルが芝に適応してきている事だ

　ラファエル・ナダル　

リードしていても油断もしなければ

容赦もしないその姿勢が凄い事だと思う

どうか芝がハゲるまでプレーできますように・・・

ナダルの髭がボーボーになるまで

センターコートで戦えます様に・・・

VAMOS!! RAFA!!

　ウィンブルドン　1回戦　

R・ナダル　 　J・ミルマン

　６－１、６－３、６－２　

私たちの夢と希望を乗せて

いよいよウィンブルドンが開幕した

また胃がキリキリする

季節がやってきた・・・

大会初日の２３時半すぎ～

白いウェアに身を包み

颯爽とナダルが登場した

３０分近く降った通り雨は

もうすでに止んでいた

ナダルは晴れ男なのだ

２年ぶりのウィンブルドン

ナダルの姿に胸がときめいた

青い空　白い雲は右に流れる

いきなりナダルがブレークに成功し

試合が動いた

エキシビでのナダルは１勝１敗だった

前哨戦も欠場し心配していた

一流のナダルは本番で強い

終始　主導権を握り

スーパープレーが何度もあった

ナダルの調子が伺える

２度ほどブレークされたが

心配することはない

グラスコートでは起こりうる

いつでも初戦は難しい

難しい中　よくぞ勝ってくれた

勝利した瞬間

ナダルは本当に嬉しそうだった

そんなナダルを見ると

こっちも嬉しくなる

１時間４６分で

ナダルは２回戦へと進んだ

NO１コートでの試合だったが

ナダル勝利のおかげで

そんなことはどうでもよくなった

ナダルは試合後ウェアを脱いで

ファンに投げるふりをして

笑いながらバッグにしまうサービスをした

とびきりの笑顔が可愛かった

向上心の塊

　ラファエル・ナダル　

ナダルの頭の上には

いつでも太陽が昇ることを

どうか忘れないでほしい

VAMOS!! RAFA!!

「今年の大会はどうなるかな。いつも難しいのは分かっているけど

再びここでプレーできる事にワクワクしている。

すごく好きな大会の１つだからね。」

「ここはすぐに負けてしまう可能性のある大会だけど

同時に序盤を乗り切る事ができれば今の自分には自信があると思う。

今年はシーズン開幕から良いプレーができている。」

「どうなるか正確なことは分からない。

いろいろな経験をしてきたからね。

自分では絶好調に思えないのに勝てたこともある。

逆に絶好調ではないのになんとかプレーしようとして

すごくキツい経験をしたこともある。

去年の全仏とか２０１２年のウィンブルドンもそうだ。

だから自分がどう決めるか次第なんだと思う。

決断にはリスクが伴う。

それでうまく行くときもあれば行かないときもある。」

今季のナダルは７度決勝に進んでいた

調子の良さは自他共に認めている

芝の聖地・・・

ウィンブルドンに限っては

悲しいかなここ数年結果が出ていない

だから余計に今年こそはと燃えていた

ナダルもナダルファンも・・・

２００６年　準優勝　（フェデラー）

２００７年　準優勝　（フェデラー）

２００８年　優勝　　（フェデラー）

２００９年　膝の故障で欠場

２０１０年　優勝　　（ベルディヒ）６－３、７－５、６－４

２０１１年　準優勝　（ジョコビッチ）４－６、１－６、６－１、３－６

２０１２年　２R敗退　（ロソル）７－６、４－６、４－６、６－２、４－６

２０１３年　１R敗退　（ダルシス）６－７、６－７、４－６

２０１４年　４R敗退　（キリオス）６－７、７－５、６－７、３－６

２０１５年　２R敗退　（ブラウン）５－７、６－３、４－６、４－６

２０１６年　左手首の故障で欠場

そして今年・・・どんな物語が待っているのか・・・

熱き２週間の戦い

「テニス選手になってから最大の目標の１つがウィンブルドン」

そんな健気なことを言うナダルに

勝たせてあげたい

ウィンブルドンにモヤは帯同しない

他の選手がどんなに良いプレーをしても

私にはやっぱりナダルしか見えない

　ラファエル・ナダル　

楽しさと不安な気持ちが50/50

ナダルは私が心配すればするほど

それに反比例して活躍してくれる

夢は叶うと君に教えられた

思う存分　楽しんでおいで・・・

VAMOS!! RAFA!!

ナダルのカレンダーを１枚めくる

今日から７月のスタート

芝の聖地・・・

ウィンブルドンのドローが発表になった

シード順の決め方は

大会前週のランキングポイント

前年の芝コート大会で獲得した総合ポイント

さらに前々年度の芝コートで

１番良い成績だった大会のポイントが

考慮されて決まるらしい・・・

なのでナダルは第４シードに決まった

ナダルの１回戦はJ・ミルマン・・・

今からドキドキが止まらないが

一生懸命に応援したい

プロの世界で生きているナダルには

過酷で苦しい毎日の連続かもしれない

でも頑張ったことは

無駄にはならない

いつも謙虚で感謝の気持ちを忘れないナダル

実るほど頭が下がる稲穂かな・・・

ナダルにぴったりの言葉だと思う

伝わってくる内面の優しさ

君の笑顔が見たくて

知れば知るほど応援したくなる

いつだったかの全米オープンのとき

ナダルの試合が午前２時過ぎに

終わったときがあった

その時ナダルは集まった記者に対して

「こんな時間まで残っててくれてありがとう」

とさりげなく言ったという

試合後　疲れてる選手が

ごく自然に言える言葉ではない

こんなエピソードもナダルらしい

「プレッシャーは毎日感じているけど

それはもっと強くなりたいというプレッシャーだ。」

すでに偉大な記録を持ち偉大な選手なのに

向上心が半端ない・・・

毎日　努力する

ナダルの原点をみた気がした

ウィンブルドン・・・

熱き２週間の戦いが始まる

今年はどんなドラマが待っているのか・・・

どうか最後に笑っているのは

我らがナダルでありますように・・・

VAMOS!! RAFA!!

「世の中には朝起きて海を見ながらコーラを飲むだけで

幸せになれる人もいるよ、たった1ユーロで。

ピカピカの車や立派なパソコンやどでかいマンションや

自家用ジェット機なんか僕には必要ないんだ。」

昔から書くことが好きだった

１０年間日記をつけていた時期があった

その日記は今やナダルノートと名前が変わった

ナダルの試合があるときはスコアをつけたり

あれやこれやを記している

今までのナダルの道のりは

決して平坦なものではなかった

急な坂道を上がったり下がったり

小さな石ころや大きな石ころに

邪魔されたこともあった

それでもナダルと夢見る

希望だけは捨てなかった・・・

「解決策は天からは降りてこない。

自分で見つけ出さないといけない。」

ナダルのその言葉が胸に突き刺さる

誰かがホームランを打っても

他の誰かがゴールを決めても

あまりテンションは上がらないが

ナダルが決める全てのウィナーには

心の底から感動できる

調子が悪かったから・・・

そんな言い訳はコートに立てば通用しない

ナダルがプロになってから

１６年の月日が経っていた

負けても１人でも多くのファンにサインして帰る

対戦相手も頑張りましたという労いの拍手をする

何よりもナダルのテニスは美しくて強い

何かを成し遂げるためには

相当以上の努力をしなければならない

それらを乗り越えたときに

栄光が待っている・・・

ナダルはGSで１５回も優勝している

こんな緊張と興奮や感動は

他では味わえない

　ラファエル・ナダル　

他の誰かじゃダメなんだ

君じゃなければ・・・

ウィンブルドンまで　

あと・・・１週間・・・

VAMOS!! RAFA!!

「グランドスラムは全部好きだよ。

だけどウィンブルドンはスペシャルだね。

どれか１つだけ勝ちたいと思う大会を

選べと言われたらウィンブルドンかな。」

20歳位の時にナダルはそう言っていたらしい

続けてこんな発言もしている

「（ウィンブルドンで）勝ちたいけれど

僕のスタイルでは難しいかもね。

もっともっとサーブアンドボレーを磨かなくてはいけないね。」

クレーの申し子がそんなことを言ったものだから

テニス関係者はザワついたのではないかと推測する

その年の２００６年

ナダルは初めて決勝に行った

相手は芝の王者フェデラー

０－６、６－７（５）、７－６（２）、３－６

負けはしたが手ごたえは掴んだ

２００７年もローランギャロスで優勝したあと

決勝へと進んだ

またしてもフェデラーを相手に

惜しくも敗れた・・・

６－７、６－４、６－７、６－２、２－６

そして訪れた２００８年

ナダルはまたしてもフェデラー相手に

ウィンブルドンで初めて優勝した

三度目の正直で

ナダルは芝のコートにぶっ倒れた

そんなストーリーがあったから

あの試合は伝説となった・・・

あれから９年・・・

ナダルは３１歳になった

実力と共に地位や名声が上がっても

いつも謙虚で感謝を忘れない律儀なナダル

はじめは見た目やプレーに

一目惚れしたけど

伝わってくる内面の優しさや素朴さ

知れば知るほど応援したくなる自分がいた

ナダル以上にステキなひと私は知らない

眠れない夜はナダルの動画を見たり

仕事や家事の合間に君を想う・・・

会えない日々はいつもこうして過ごしてきた

泣いたり笑ったりしながら

今年も半分以上の時が過ぎた

器用な真似はできないけれど

明日を信じて歩いて行きたい

ナダルのテニスほど夢中になるものはなく

君の笑顔ほど癒されるものもない

ナダルの大きな背中には

夢と希望がたくさん詰まっている

ウィンブルドンまであと２週間・・・

ナダルは芝で練習したみたいだし

あぁ～、待ち遠しい～

VAMOS!! RAFA!!

「僕はグラスコートが好きだ。

それは皆が知っていると思う。

だから膝の状態がうまく持ち堪え僕が本当に必要としている準備

やりたいと思っている準備の練習ができるよう願っている。」

季節はクレーから芝へと移っていく

残念なことにナダルはクイーンズを欠場した

来週からの大会にナダルの姿はない

寂しいけれど待つしかない

忘れもしない２００６年の初夏・・・

私はナダルに出会った

その頃はスポーツに疎く

悩み事を抱え眠れずにいた事が幸いした

それはウィンブルドンの決勝で

伝説の王者フェデラーと戦っていた

ナダルに一目ぼれした瞬間だった

唯一の後悔は２００５年のナダルを知らない事だった

どんなボールにも食らいつき

これは返せないだろうと思うボールを

さらに凄い所へ返してみせた

ナダルの魂のテニスに魅了された

長髪が風になびいたとき

生まれて初めての一目惚れをした

負けたときは胸が苦しくなった

そんな思い出のウィンブルドン・・・

またあの季節がやってくる

１０代、２０代、３０代とグランドスラムの

それぞれのタイトルを獲得したナダル

ナダルには無限の可能性がある

酷だけどテニスには

勝者がいて敗者がいる

ナダルにはいつまでも

輝いていてもらいたい・・・

　ラファエル・ナダル　

君に抱く特別なこの感情

きっとこれが最初で最後

だからこの気持ちを大切にしたい・・・

VAMOS!! RAFA!!

「とても嬉しい。心が震えました。

自分にとってとても大切な1日だった。

１年で一番重要な大会で優勝することができた。

このタイトルは大きな意味がある。」

「僕自身も信じられないよ。

１０回目の全仏優勝は特別な気持ち。

今は感動ばかりで言葉がみつからないよ。」

ローランギャロス・・・

１０度目の優勝から３日

２週間の熱き戦いは

ナダルの優勝で幕を閉じた

優勝の余韻に浸っている・・・

感動のセレモニーでは

初優勝した２００５年から

１０回の優勝シーンをまとめた

特別映像が流された

スタンドには「BRAVO　RAFA」と書かれた

巨大なフラッグが掲げられ

優勝トロフィーのプレゼンターをトニが務めるなど

特別な演出がいくつも用意された

ここまでの長い道のりと

成し遂げたことの大きさを

赤土の王者はしみじみとかみしめていた・・・

一番大好きな大会で

再び歴史を刻んだ

ナダルは来週から始まる

クイーンズを欠場する

会えないのは寂しいが

疲れた体をケアして

また元気にコートに戻ってきて・・・

wowowで何度も流れた

ナダルの言葉を思い出していた

「良いときもあれば悪いときもある。

でも人生は続く。僕のキャリアもね。

流れを変える為これまで以上に練習を重ね

進み続けるだけさ。

２００９年に負けたときも終わりじゃなかった。

２０１５年にも負けたけど終わりじゃない。

これまでよりも努力をして

もっと強くなって戻って来るよ。

敗北は敵ではない。

敗北を怖れる心が敵なんだ。」

　ラファエル・ナダル　

VAMOS!! RAFA!!

　全仏オープン　決勝　

R・ナダル　 　S・ワウリンカ

　６－２、６－３、６－１　

「ライオンのようにファイトし、もがくつもりだよ。

優勝カップは２つより３つのほうがいいもの。」

２００７年のローランギャロス決勝前に

ナダルはこう話していた

そしてその言葉通りに優勝カップを手に入れた

「９回だろうと１０回だろうと１０%増えるだけ

９はお気に入りの数字だけど

優勝すれば１０がお気に入りの数字になるだろうね。」

今年の決勝前はナダルはそう言って笑った・・・

晴れ渡ったローランギャロスの空

大会最終日　フィリップシャトリエ

日本時間の２２時すぎ～ナダルが登場した

凛々しく勇ましいその姿が眩しかった

決勝の相手はS・ワウリンカ

グランドスラムの決勝では負けなしだという

乗せたら怖い相手だった

忘れもしない２０１４年の全豪オープン

あの敗戦が頭をよぎり不安にさせる

「大丈夫」何度も何度も言い聞かせた

黒線を踏まずに渡り終えたらナダルは優勝する

そんな願掛けをしながら渡る横断歩道・・・

緊張して喉がカラカラだった

試合中は何度「バモス！！」と叫んだだろうか・・・

大会期間中の６月３日に３１歳になったナダルは

終始ゲームを支配し先行し

ワウリンカのバックハンドを封じ込めた

ミラクルスーパーショットが出始めて

これぞ赤土の王者と言わんばかりの攻撃で

ワウリンカを苦しめ心を折っていった

スコア以上にドキドキしていた

いつワウリンカが反撃してくるかと

気が気じゃなかった・・・

そんな心配は必要なかった

ナダルのボールは思った以上によく跳ねた

ワウリンカの最後のボールがネットにかかった瞬間

ナダルは赤土にぶっ倒れた

前人未到の１０度目の優勝である

大好きなローランギャロスでまたしても

偉業を達成した瞬間であった

ナダルはタオルで顔を覆い涙をみせた

途中で何度も画面がみえなくなった

ナダルの魂のテニスは

私の心をも揺さぶる・・・

ナダルは愛おしそうに

優勝カップを抱きかかえた

誰よりも高い所で優勝カップを

空高く掲げた・・・

特別なこの瞬間を

どんなに待っていたか分からない・・・

いま・・・すごく・・・うれしい・・・

勝ったのはラファエル・ナダル

もう言葉はいらないと思った

「ナダル・・・おめでとう・・・」

VAMOS!! RAFA!!