ウズベキスタン戦・最終日

こんにちは!貴男です。
今日の東京は、穏やかな晴れの天気で気温も上がるとの予報です。こんなに天気がいいのにテニスが出来ない状況というのは、本当に残念です。
さて97年のデ杯・ウズベキスタン戦の続きをお伝えいたします。二日目を終えて2-1とリードした日本チームですが、最終日の第1試合では、本村さんがオゴロドフに挑みました。レッドクレーという状況もありますが、力強いサーブとストロークに加えて安定感もあり6-2・6-2・6-2のストレートでオゴロドフが勝利し、チームの勝敗が金子さんvsトマシュビッチの最終試合にかかりました。7月のタシュケントは暑いし、レッドクレーというサーフェスは、我慢強く戦わなくてはいけません。
第1セットを6-3で先取したのですが、トマシュビッチも粘りのテニスを見せて第2セットを6-4で取り返してきます。けっしてエースの多い試合ではなく、お互いに色々な駆け引きを駆使してベースラインでラリーを続けます。第3セットは6-1で取った金子さんですが、第4セットに入ると自分で自分の足に針治療を始めました。少し足に痙攣なのか違和感が出始めた頃で、暑さとプレッシャーを考えると何も不思議なことではありません。
今でも鮮明に覚えていますが、5-4とリードしてのサービスゲームでアドバンテージサイドでマッチポイントを掴み、ここまでほとんどのポイントをラリー戦で戦っていた金子さんですが、ここでサーブ&ボレーをしました。ワイドにスライス系のサーブを打ってネットへ・・・・・。トマシュビッチが足元にリターンを返し、オープンコートにドロップショット気味に金子さんが落としました。打った瞬間少し浮いた感じになったので、僕は「相手が追い付いて切り返される!!」と思いました。
しかし、遠いサイドから手前に走ってくるトマシュビッチのスピードが上がりません。結局、ボールに追いつけずにエースになり、金子さんの勝利!!応援していたチームはコートに雪崩込み、皆で抱き合いました。チェンジコートの度に水を撒く係員がいるのですが、途中からトマシュビッチの方に沢山撒いて金子さんの打つボールを遅くし、逆に金子さんが立つサイドに少ししか撒かないので、滑って動き辛いというような明らかにアウェーだなと感じることがありました。
クレーコートなので、ボールの跡が残るからジャッジに関しては問題ありませんでしたが、相手の№2シングルスに本村さんと金子さん1勝ずつあげて、ダブルスでリードして3-2で勝つということが現実になり嬉しかったです。そして神和住監督にとっての初勝利であり、本村さん・金子さん・岩渕さんと僕の若いメンバーの出発点になったウズベキスタン戦でした。日本から現地に行かれた方が少なかったので、色々な意味で貴重な対戦だったと思いますし、帰りのイスタンブールでの6時間のトランジットさえも楽しかったです。何か内容を知りたい対戦がありましたら、ぜひメッセージを送ってください。
それでは、また・・・・・。貴男


カテゴリー: 未分類 | 投稿者鈴木貴男 11:07 | コメントをどうぞ