錦織 手首怪我の原因

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年内の復帰が絶望的になり、全米オープンから欠場している錦織について、引退説まで飛び出すほど、故障が多いイメージがあるようです。復帰しても、また怪我をするのではないかという見方もあります。腰や腹筋、ふくらはぎなど、パワーを爆発させることで様々な負担がかかってきました。
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しかし、今回は手首の怪我ということです。
正確にいうと、

尺側手根伸筋腱部分断裂
(しゃくそくしゅこんしんきんけん・ぶぶんだんれつ)

という怪我だそうです。あまり耳慣れない怪我ですが、実は昔から、その傾向はありました。それは、錦織の素晴らしいショットを産み出してもいました。

サーブやバックハンドで痛めたという認識の人もいるようですが、尺側手根伸筋は、サーブやバックハンドの動きでは痛めることはありません。

尺側手根伸筋とは、腕の小指側にある尺骨(しゃっこつ)の肘関節(ちゅうかんせつ)から、小指の付け根側にある第5手根骨の手首側まで繋がっている筋肉です。

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手首側に繋がる部分が硬い腱になっており、手首を甲側に曲げたまま小指側に曲げる動きの際に使います。

実は、錦織がよく使うフォアのドロップショットの際に、まさにその動きをしています。特に錦織のドロップショットは素早く、相手に気付かれにくい為、様々な場面で決めてきました。

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フォアのドロップショットの他にフォアボレーの体の正面よりでやや低いボールの時も同じ手首の動きをしています。

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今回の怪我は、この動きがじわじわと負担をかけて部分断裂となったのです。

ようするに、腹筋や腰、ふくらはぎの怪我と比べれば大したことはないのです。そんなに影響もありません。ところが、全米オープンを欠場するばかりか、それ以降の大会を欠場するということなので、引退をささやかれても仕方がありません。

錦織が抱えている問題は手首ではなく、別のことなのかもしれません。
復帰の時期と復帰後の動きにも注目しておきたいと思います。

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ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。

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カテゴリー: 15-0 NEWS, 話題のニュース | 投稿者オールサム | コメントは受け付けていません。