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キリオスが冒した痛恨のミスとは

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9/24(日)、レーバーカップ最終日に、フェデラー対キリオスのシングルスが組まれていた。絶好調のキリオスは、勢いに乗せファーストセットを6-4で取り、セカンドセットブレイクダウンから、追い付いてタイブレークに持ち込む。フェデラーに専攻を許し、タイブレークを落とすと、スーパータイブレークを9-11の接戦で惜敗した。

この大会は3セットマッチで、ファイナルセットは、タイブレーク方式で行われていた。2ポイント差を付けて10ポイントを先に取った方が勝者となる。このタイブレークで、キリオスは痛恨のミスを冒してしまった。その後も素晴らしいプレーを連発したのだが、このミスが大きく試合を左右した結果となってしまった。

この日のキリオスは、徹底してフェデラーのバックサイドにボールを集めた。ドロップショットを多用して、フェデラーを前後に揺り動かした。センターへのサービスもするどく、ノータッチエースを数本数えた。終始攻めの姿勢を貫いた。セカンドセットでは、ブレイクダウンを許すも、強気で攻めてタイブレークまで持ち込んだ。
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そして、ファイナルセットのタイブレークに入ると出だしから強気の攻めを変えずに3-1アップとする。ここで、キリオスは鋭いサービスから、フェデラーをバックサイドに振り、すかさずネットを奪うと、がら空きのフォアサイドにバックボレーを決めた・・・・

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はずだった。このバックボレーがサイドラインの外側へ大きく切れてアウト。6-3の後に8-6アップとするも、じりじりと差を縮めたフェデラーがついに8-8で追い付くと、お互い攻めのプレーで一進一退の戦い。たらればではあるが、あのバックボレーをしっかりとコート内に収めていれば、4-1アップとなり、結果はキリオス勝利たなっていた可能性が高いポイントだけに、とても重要なシーンで精細を欠いたイージーミスに悔いが残る。
実際に、ヨーロッパチームは、フェデラーが8-8に追い付くと、ナダルが叫び大興奮。雰囲気はヨーロッパチームに傾いたように見えた。
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相手選手によってパフォーマンスの発揮力が変わるキリオス。感情をコントロール出来ずに自分のプレーが出来ないことも良くある。大事な場面でギアを上げてポイントを取りに行くのがトップ選手に共通して言えるところだ。キリオスには、まだまだ課題が山積だが、今回のイージーミスを繰り返さない事が次のステップへと繋がるのではないか。実力ある選手であることがこの試合で再認識できた。オーストラリア、ロッドレーバースタジアムでリベンジに期待したい。
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ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。

レーバーカップ
フェデラー対キリオス

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カテゴリー: スキル・練習, 話題のニュース | 投稿者オールサム | コメントは受け付けていません。