クライノビッチというセルビアの選手が、パリマスターズで決勝進出を果たしてニュースになっていた。
クライノビッチは、1回戦で杉田祐一が破れた選手である。2回戦で第10シードのクエリー、3回戦でマウーを破ってベスト8に残ると、準々決勝は第1シードのナダルが棄権したことで、ベスト4が確定した。準決勝では、第9シードのイズナーに、6-4, 6-7 (2-7), 7-6 (7-5)のフルセットで辛勝しての決勝進出となった。
テニス365ニュースでは、クライノビッチの活躍を錦織が予言していたと報じている。
2009年の錦織ブログということなので、調べてみた。
それは、『KEI NISHIKORI.COM』2009年7月22日のブログの中で、ファンからの質問に答える形で出てきている。
IMGアカデミーの中で、将来有望なジュニア選手のことなど知りたいという質問に対して、
『Filip Krajinovicっていう選手が、何年後かに上がってくるんじゃないかと思います。
まだ17歳のセルビアの選手なんですけど可能性だらけのテニスをするんですよ。
普段も仲良くしてて、一緒に練習した時にたまたま撮れたおもしろい写真があります。
僕たち息ぴったりです。笑』
と綴って、チェンジコートの際に同じ仕草をしている写真を掲載している。
当時20歳の錦織は、クライノビッチを高く評価していることがわかる。
現在、世界ランク77位のクライノビッチは、パリマスターズ決勝で、同22位で今大会第16シードのソックと対戦。
四大大会に次ぐグレードの「ATPマスターズ1000」初優勝を狙う両者は2度目の対戦で、前回はソックが勝利している。
結果は7-5,4-6,1-6でクライノビッチが破れ、惜しくも優勝とはならなかった。これにより、ソックの12日に開幕するATPファイナルズ初出場が決まった。クライノビッチが勝利すれば、世界ランク11位のカレノ=ブスタの初出場が確定するところだった。
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ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。