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アンディ・マレーのストレス対処法

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ストレスは、パフォーマンスを下げるばかりでなく、免疫の低下、様々な病気の原因、命に関わる大変危険なものである。全くストレスが無いということは、チャレンジし続ける人間にとってはあり得ないこと。そこで、アンディ・マレーも実践しているというストレス対処法を見つけたのでご紹介したい。


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その前に、ストレスの原因というものを知っておきたい。中国のとある研究所の論文によると、ストレスの原因は大きく二つに分類されるという。一つは、Hindrance stressorsで、もう一つはChallenge stressorsだそうだ。

 Hindrance stressorsは、障害的ストレスとでも訳せるだろうか。従業員のやる気を削ぐようなストレスである。具体的には社内に派閥抗争があることや、官僚的な特権的スタイルで業務を行なう社風、従業員に明確な役割が与えられていないことや、業務の不安定感などがあげられる。従業員が伸び伸びと仕事に取り組むことを妨害し、やる気とパフォーマンスを低下させるこの障害的ストレス要因は、従業員の生産性を低下させているという。

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 Challenge Stressorsは、挑戦的ストレスと読み取れる。業績上の目標設定など、従業員にこれまで以上の生産性を求めるプレッシャーである。自分を奮い立たせる発奮材料にもなりうるストレスであり、新しいアイディアを生み出すことなどに貢献し、生産性を向上しているという。

さて、本題に入りたい。
ある心理学者の研究によると、強い心理的ストレスを感じた際に、約3分間の準備でそれを目標達成のためのエネルギーに変えることができるという。緊張の場面の直前に行うと効果があるとされている。

1 言葉の転換

 自分にとってネガティブな感情をポジティブな言葉に置き換えることから始める。リフレームと呼ばれ、胸が踊って「ワクワクしている!」からこその鼓動の高鳴りであると、自分に言い聞かせることが大切だそうだ。何度も「ワクワクしているんだ!」「胸を躍らせているんだ!」とアファームして、『恐怖』を『高揚感』に変えるのである。

2 呼吸法

 鼻呼吸でゆっくりと息を吸い、息を止めて少しずつ吐き出し、これを何度か繰り返す呼吸法である。呼吸をコントロールすることで、感情のコントロールもうまくできるようになるということだ。

3 筋弛緩法

 両手拳を強く握り、全身に力を入れる。約10秒思いっきり力を込めて一気に力を抜く。スポーツで円陣を組んで大きな声を出すのも筋弛緩法の1つである。強制的に緊張状態を作り、緩めることでリラックスするという古典的なリラックス方法である。

 これで、恐怖や動揺をもたらすストレスがポジティブなチャレンジ精神に変わるという。アンディ・マレーも実践している。

ストレスが心身へのダメージとなるのか、それとも課題達成のためのエネルギーとなるのか、理解と対処の仕方でまったく違ってくるという。

緊張する場面の直前対処法として活用していきたい。

ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストラリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。

カテゴリー: 15-0 NEWS, メンタルトレーニング | 投稿者オールサム | コメントは受け付けていません。