ナダルがATPツアーファイナルズを途中棄権することを発表した。
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ゴファンとの接戦で敗れたことが棄権を決断させた。勿論、勝っていればここでの棄権は無かっただろうが、時間の問題だったのかもしれない。ゴファンとの一戦は、ダイジェスト版で見ていただくのが早い。
この日、第7シードのゴファンに6-7 (5-7), 7-6 (7-4), 4-6のフルセットで敗れた王者ナダルは、会見で以下を述べた。
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「シーズンは終わった。試合ができるように、やれることはやった。でも、そうはいかなかった。試合では必死に戦い続けたけど、これが今シーズンの最後の試合になるだろうと感じていたし、そうなってしまった。選択肢はない。痛みがあるから、プレーを続けるための十分な力がない。こんな接戦を戦えたことさえ奇跡だと思う」
「膝のけがは今までにも経験している。どんな治療が必要かも、どれくらいの時間が必要かも分かっている。その治療が効くかどうかは、やってみなければ分からない。良いことは、新しいけがではないということ。正しい休養、正しい治療をして、来シーズンのスタートに備えたい」
今シーズン、ナダルは全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)と全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)を含む6大会で優勝。世界ランキングは4年ぶり4度目の年間最終1位に輝いた。
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「シーズン最後の試合だし、自分の責任はここでプレーすることだった。これがシーズンの中盤だったり、他の大会だったら違っていた。これまでのテニス人生でもこんな大切な大会を何度も欠場した。でも、それが自分のテニス人生だし文句は言わない。これまで自分に起きたことの全ては、とてもラッキーと感じている。でも、トップ選手としては他の選手と比べてけがやトラブルが多い方なのも事実。だから、いつもチャレンジ」
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「例え(ゴファンに)勝っていても棄権した。なぜなら、コートで全く楽しめなかったから。こんな状態では全然楽しくはない。こんなに酷い状態は、あと2日プレーするに値しない。もちろん落胆している。でも泣きはしない。最高のシーズンを送ったのだから。このシーズンで自分に起きたこと全てに感謝している」
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ライター:剛力健一(ごうりき けんいち)
テニスでインターハイ出場。大学卒業後オーストラリア留学し、ATとして活躍。現在は、スポーツ記事の寄稿、講演活動を行う一方、地域に密着したスポーツイベントやスポーツクラブ作りにも参画。
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