月別アーカイブ: 2019年5月

セミナーの講師は技術用語とカタカナを多用すればそれっぽくなりますよ

コミュニケーションに関するセミナーを聞いていたのですが、

この手のセミナーの講師の中には内容の薄さを技術用語とカタカナ語の多様で

煙に巻く人もいます。

全員ではありません。分かりやすく話す人もいます。

 

「ビジョン」とか「アウトプット」とか「プロセス」とか「キャッチボール」なんて言う言葉を使いたがるのはまだまだかわいいものです。

意味もそれなりに分かりますから。

 

「言葉の解像度」とか「ベクトル」とか「密度」とこ「アップデート」とか「波及力」とか「指向性」とか「変換」とか、そのような言葉が飛び出すと、分かったような、分からないような気持ちになりますよね。

となってくると、なんとなく難しげな言葉を、賢げに話している雰囲気を醸し出します。

 

そのうえ、言葉に関して妙な等式を出したり、マンダラートをパクったようなツールを使ったりすると、何かよくわかんないけど、ありがたい教えを受けた気になります。

そして、逆三角形の図なんかを示して、それっぽく説明すると、よさげに聞こえるから不思議なものです。

 

もっともその説明として「すっごい小さい底面からものすごい深いところを目指そうとしている。」とか「すっごい細かい、細いものになっちゃう。」とか言っちゃうと一気に露呈してしまうので、気を付けなければいけません。

 

なにしろ三角形にあるのは「底辺」で、「底面」は円錐や角錐にあります。

「細かい」と「細い」は意味が違います。

 

だからセミナー講師をやる時は、バレないように言葉を考え抜いて使わないと人々を導けませんよね。

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fightfrom 23:04 | コメントは受け付けていません。

セミナーの講師は言葉の定義を大事にして、語彙力を鍛えよう

先日ラジオで講演会を聞いていたらあるセミナー講師がこんなことを話していました。

A.「言葉になってなくてもいい、言葉を書きだす」

あるいは

B.「言葉にする方法は言葉を思いついて言葉にして書いていくことで言葉にできることが実現できてしまう」

 

両方とも意味不明の文です。

このように話の一部だけを抜き出すのではなく、前後の文脈を聞けば意味が分かるはずと思う人もいるでしょうが、心配はいりません。

前後を聞いても意味は分かりません。

それでもよくしたもので、日本語は類推ができる言語であり、言いかえをすることによって意味が通ることもあります。

 

A.「文章になっていなくてもいい、単語を書きだすだけ」

B.「言語にする方法は単語を思いついて言葉にして書いていくことで言語にできることが実現できてしまう」

 

このように「文章」「単語」「言語」「言葉」などの簡単な言葉を使い分けることで、聴衆にもある程度分かりやすく理解してもらうことが可能です。

講演者の語彙が不足しており、何でもかんでも「言葉」と言ってしまうから、意味不明になってしまう好例です。

またひとつひとつの言葉に対して定義をきちんとしていないために、混乱させてしまいます。

 

「定義を調べるのが好き」と言うだけでなく、実際に「定義を調べて」「自分の中の語彙を引き出す」ことが大事なのですね。

 

なおBの「言葉にできることが実現できてしまう」なんて、稚拙な表現をしていますが、これはコミュニケーションの上達を目指すセミナーでした。

 

 

 

 

カテゴリー: 未分類 | 投稿者fightfrom 14:12 | コメントは受け付けていません。